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2025年4月7日月曜日

プロレスとは、相手の9割の力を引き出し、10割の力で勝つ武士道スポーツである。

 1971年3月に開催された第3回IWAワールドシリーズ公式戦。

そのメインイベントにして未だ稀代の名勝負として語り継がれるカール・ゴッチ vs ビル・ロビンソン戦。

両雄ともに英国の名門レスリングスクール "Snake Pit(蛇の巣)出身のレスリングエリート。先輩後輩の仲であり、お互いの手の内は知り尽くしている。

その試合は男と男が力の限りぶつかり合う、ショー要素なしのセメントマッチ。

それはまさに古代ギリシャ時代に開催されたオリンピアードで、全裸の男同士が全身にオリーブオイルを塗り戦ったパンクラチオンを源流とする究極のストロングスタイルであった。

プロレスとは、相手の9割の力を引き出し、10割の力で勝つ武士道スポーツである。


2025年4月4日金曜日

メルセデス・ベンツの異端児W124型メルセデス・ベンツ500E

本来は3リッタークラスのエンジンを搭載するエンジンルームに、カーグラフィック誌の表現を借りれば「PORSCHEが魔法の靴べらを使って滑り込ませた」巨大且つパワフルな5リッターV8エンジンと搭載する異端のメルセデス。

メルセデス・ベンツのフィロソフィーは"ボディファースト"。市販車にはシャシー性能を超えるような過剰にパワフルなエンジンは搭載しないことをポリシーとしてきた。特別な理由によりその鉄則が破られたのは、DTMで勝利するために生まれたW210型190 2.3-16及び2.5-16、そしW124型500Eのみ。

90年代初頭、経営が傾いてたPORSCHE社を救済するため、あえてその開発と製造を任せたメルセデス・ベンツ。

ヴァイザッハで鍛え上げられた足回りは、鬼のような剛性を誇るボディにより100%その性能を発揮し、5リッターV8ユニットが搾り出す強大なパワーを余裕で受け止め、矢のような直進安定性と卓越したコーナリング性能を発揮する。

威風堂々、250kmオーバーの平均巡航速度でライバルを蹴散らし、弱肉強食のアウトバーンを駆け抜けたW124型500E。文字通り異端のメルセデス・ベンツである。


2021年9月9日木曜日

公式Blogはnoteに引っ越しました!

いつも拙ブログにご来訪頂きまして誠にありがごうざいます。 ご愛顧頂いております拙ブログですが、現在装いも新たにnoteにて展開中でございます。

 
 お時間許せば、ぜひご来訪賜りますようお願い申し上げます。 



鳴海邦彦公式Blog 



2020年4月15日水曜日

ミシュラン、新型コロナウイルス感染拡大抑制のため、欧州10拠点でマスク生産開始



ミシュラン(日本法人:日本ミシュランタイヤ株式会社、本社:東京都新宿区、代表取締役社長:ポール・ペリニオ、以下「ミシュラン」)は、世界的な新型コロナウイルス感染拡大抑制のため、欧州の10拠点でマスクおよび医療従事者向け防護フェイスシールドの生産を開始する。

生産するマスクは、使い捨て用と再利用可能の2種類。事業展開する国々の医療機関や従業員に提供する予定で、まずは欧州の10拠点で毎週約40万枚の使い捨てマスクを生産、順次増産する。

再利用可能マスクについては5月までに週100万枚、6月には週500万枚のペースでの生産を目指します。再利用可能マスクは洗浄可能で交換可能なフィルターにより100回まで使用可能なため、週生産500万枚は使い捨てマスク5億枚に相当する。

また、フランスの病院からの要請により、医療従事者向け滅菌可能なポリカーボネート製フェイスシールド(防護マスク)の製造も開始しており、4月中旬以降に1万枚の外部委託生産予定。

ミシュランはこの他にも人工呼吸器、医療機器部品、医療用クッション、手の消毒剤などの生産プロジェクトにも着手しており、今後も行政や業界団体と連携を図りながら必要な支援を行っていく。

2019年8月27日火曜日

日本ミシュランタイヤ、新製品『MICHELIN PILOT SPORT CUP 2 R』9月6日発売開始


 日本ミシュランタイヤ株式会社は、公道も走れるサーキット用スポーツタイヤとして新たに「MICHELIN PILOT SPORT CUP 2 R(ミシュラン パイロット スポーツ カップツー アール)」を9月6日より発売する。サイズは20インチと21インチそれぞれ1サイズ、計2サイズ、価格はオープン。

MICHELIN PILOT SPORT CUP 2 Rは世界中の様々なレースで培われたミシュランの最新技術を投入し、世界の名だたるスポーツカーメーカーと共同開発された「MICHELIN PILOT SPORT CUP 2」のドライグリップ性能をさらに向上させたスーパースポーツカー専用サーキット向けタイヤ。

過酷なレースの世界からフィードバックされた技術を採用することで、高いドライグリップ性能を発揮する。それはレーシングな“走る悦び”だけにとどまらず、サーキット走行に求められる“ラップタイムの更新”も可能にする。さらにベルベットのような高級感のある手触りを実現するミシュラン独自の金型加工技術「プレミアムタッチ」が、走行性能だけでなく外観からも車のポテンシャルの高さを引き立てる。








2019年8月23日金曜日

世界ラリー選手権1984 ラリー・モンテカルロの想い出

FIA世界ラリー選手権(World Rally Championship)が制定されたのは1973年、それまで世界各地で単独に開催されていたラリーイベントをFIA(世界自動車連盟)の下に一本化し、ラリー競技の最高峰に位置する世界選手権としてスタートした。

選手権は元々はマニュファクチャラー部門(自動車メーカー)のみが争われたが、後にドライバー部門とコ・ドライバー部門の選手権も争われるようになった。

1984年、WRC2連覇の野望に燃えるアウディ(アウディ・スポーツ)は、前年度チャンピオンのハヌー・ミコラ、当時はスウェーデンの新星だったスティグ・ブロンキストに加え、チャンピオンドライバーであるヴァルター・レアル、そしてパートタイムの参戦要因として女傑ミシェル・ムートンという完璧な布陣を敷いてシリーズに臨んだ。

1984年、世界選手権となって12回目のシーズンは、実に52回の開催となる伝統と格式のラリー・モンテカルロ(Rallye Automobile Monte Carlo)でその幕を開けた。

ラリーがスタートすると圧倒的なパワーとトラクションに秀でたアウディ・クワトロA2と考え得る最強のドライバー陣を擁するアウディ・スポールが終始ラリーをリード、その勢いのまま最終日を迎え、見事にヴァルター・レアル、スティグ・ブロンキスト、ハヌー・ミコラによる1.2.3フィニッシュを果たし、WRC12戦中最も難しいと言われるラリー・モンテカルロを完全制覇した。