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2013年9月13日金曜日

佐島しらす漁船直営店 " なぶら " にて鮮度抜群の「大漁てっぱつ舟盛定食」を食す



横須賀中央にある佐島のしらす漁船「平敏丸」直営の和食レストラン " なぶら " 支店が、三笠公園近くに新設された「よこすかポートマーケット(Yokosuka Port Market)」内にオープンしたとの噂を聞き、早速出かけてきた。

「なぶら」とは漁師言葉で“魚の群れ”という意味。佐島の地魚、三浦の地野菜、隠れた銘酒にこだわった海鮮料理が堪能できる、知る人ぞ知る名店である。

よこすかポートマーケット店は店内も広々としており、ゆったりと食事をすることができる。

しらす漁船直営店だけに、当然の如く新鮮なしらすを使った料理はお薦めだが、今回は「大漁てっぱつ舟盛定食」を注文した。因みに " てっぱつ " とは佐島弁で「ものすごく」という意味。

店長が厳選した本日おススメのお魚を " てっぱつ " に盛り合わせた舟盛らしい。

待つこと暫し、やがて眼前に「大漁てっぱつ舟盛定食」(税込1500円)がその姿を現した。

大きめの平盆の上にはキトキトに輝く鮮度抜群の刺し身を盛り合わせた小型の和舟、ご飯、茶碗蒸し、大ぶりの椀に注がれたアラ汁、ヒジキと豆の煮つけ、漬物の小皿が所狭しと並び超豪華!

和舟に盛りつけられた刺し身は、生シラス、カンパチ、太刀魚、カツオ、シイラ漬けの5点盛り。豪華に厚切りにされた刺し身が、いかにも漁師料理らしく素敵だ。


まずは旬の戻りカツオを生姜醤油でいただく。初夏の初カツオとは違い、芳醇な脂がのった戻りカツオは、カツオ特有の臭みもなく、その美味さはまさに絶品。

続いてカンパチ、上品に脂がのったカンパチはほのかに甘く、プリップリの歯ごたえ! 鮮度の良さを感じさせてくれる。

そしてシイラの漬け、淡白なシイラをごま油と醤油で漬けにした一品は、思わず「日本酒一合熱燗で!」と叫んでしまう誘惑にかられほどの美味。ご飯のおかずとしてはもちろん、酒の肴としても合わせたい逸品である。

本来は淡白な白身魚である太刀魚だが、秋口は脂がのり脂がのり、上品な甘さのとプリップリの食感を楽しむことができる。盛り合わせに太刀打を選ぶなど、店長のセンスはなかなかのもの。

最後に真打ちとも言える「生しらず」。しらす漁船直営店が出す一品となれば敢えて感想を語るまでもなかろう。少量の醤油をかけ、薬味のわけぎを載せて口に含んだ瞬間、口中は " 海 " と化す。素晴らしい鮮度! 口中一杯に広がる濃厚なしらすの旨味と蕩けるような甘み。これを贅沢と言わずして何を贅沢と言えばよいのか? 至福とはまさにこのこと。

さらに、大ぶりの椀で提供される「アラ汁」は、旨味が凝縮したアラが濃厚な出汁となり、この世のものとは思えない美味さ。

シンプルだが三浦の地卵を使った茶碗蒸しで食事を締めくくれば、もう何も言うことはない。

そんな素晴らしい定食が、税込1500円、しかもご飯のお代わり自由というリーズナブルな価格で食せるのである。

横須賀中央にお越しの節には ぜひとも " よこすかポートマーケット " で新鮮な地場食材を購入し、「なぶら」で新鮮な海の幸を堪能してほしい。



後日再訪した時のお刺身ラインナップは、「ソウダガツオ」、「サワラ」、「イサキ」、「シイラの漬け」、「生しらす」の5点盛りだった。お刺身はその日の漁獲によりほぼ日替わりで変わるので、何度訪れても飽きない。


 " なぶら " よこすかポートマーケット(Yokosuka Port Market)店
神奈川県横須賀市新港町6
TEL 046-823-1967
営業時間:11:00~21:00
定休日:毎週月曜日(祝日の場合は営業)



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