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2012年8月30日木曜日

ST165セリカGT-FOUR雪原大激走! " 私をスキーに連れてって "


バブルと言えばホイチョイプロダクションでしょ(笑)。

ホイチョイとくれば1987年に公開された原田知世主演の『私をスキーに連れてって』。

『私をスキーに連れてって』は、後に『彼女が水着にきがえたら』(89年)、『波の数だけ抱きしめて』)91年)と続くホイチョイ三部作の記念すべき第一作。

当時、この映画の影響で空前のスキーブームが巻き起こった。

この作品を改めて観直してみると、ネットも携帯も普及していなかった80年代の方が今よりも遥かに幸せで楽しかったとつくづく思う。

夏にサーフィン、冬にスキー、みんなクルマやバイクが大好き。

引き篭もってないで、誰もがアウトドアで心地良い汗を流していたあの頃。

気持ちよく汗を流した後のビール、最高だったな(笑)

劇中で、原田貴和子(知世ちゃんのお姉さん)と高橋ひとみが乗るST165セリカGT-FOURの雪原走行シーンが超カッチョよかった!

走る前に路面に触って「凍ってるね」というシーンなんかゾクゾクする。走り屋だわ~。

80年代、90年代にはこういうマッチョな走り屋系のお姉さん達が沢山いたけど、今は絶滅危惧種。

しかし、いまから見ると80年代メイクはやっぱ違和感を感じる。眉毛太いっす(爆)。

わたスキ( " 私をスキーに連れって " の略称)と言えば、忘れてはならないのがユーミンこと松任谷由実が歌う主題歌「恋人はサンタクロース」。

いつ聴いても、何度聴いても、あの時代を思い出し、心が浮き立つ。










" 探偵物語 " 松田優作=工藤ちゃんは永遠のヒーローだ!     


松田優作主演「探偵物語」、お馴染み取調室のシーン。

成田三樹夫演じるバーニー服部こと服部刑事が、例によってトンカチで万年肩こりポンポンと叩きながら、松田優作演じる工藤俊作を尋問中。

「工藤ちゃ~ん、あんたがやったんだろ? そのなんだ、ほれ、このギラギラ、ギラギラっとしたナイフ、怖いね~、これだよ、このナイフでグザっと?」。


「だからねバーニー、なんど言ったらわかってくれるわけ? わたしが現場についた時はすでに死んでたって言っているでしょ。まったく頭悪いんだから~」。


頭を掻きむしり必死に弁明を試みる工藤俊作。


「工藤!! 黙って聞いてりゃいい気になりやがって! テメーがやったんだろ、こら!」。


机を叩き、工藤俊作の胸ぐらを掴む山西道広演じる松本刑事。


胸ぐら掴まれて揺さぶられながら、しっかりと手錠を外す工藤俊作。



1979年、20歳(はたち)の時。

カッコいい大人になりたいと思った。

ダンディでウイットに富んで、強くて優しくて、そしてしたたか。

そう、それは松田優作演じる工藤俊作のイメージそのものだった。

あれから33年、ぜんぜんカッコよくない自分がいる(泣)。

ああっ~、松田優作のいない人生なんてクリープを入れないコーヒーのように味気ないぜい!!



















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郷ひろみ こそアラフィフおやじの鑑だ! " 2億4千万の瞳 エキゾチックジャパン "


オクセンマ♪ オクセンマン♪

今年で57歳とはとても信じられないほどキレの鋭いダンスと衰えない声量。

’ Hiromi 郷 ’ こと ’ 郷ひろみ ’ は永遠のスーパースターにしてアラフィフ世代の鏡である。

凄まじいまでの自己鍛錬と節制が齢い57にしてこれだけのパフィーマンスを可能にする。

負けてはいられない。通販で買った ’ コアリズム ’ を再開せねば!! どこに仕舞ったかな(自爆)。

ところで、手前味噌で恐縮だがカラオケでこの歌を歌わせたら相当うまいぜ!(何の自慢や!)

自分で聴いていて鳥肌チキン状態で、没我の境地に陥る(爆)。

そう言えば最近とんと歌っていない。

行かねばカラオケ!(爆)

ジャパ~~ン♪ ジャパ~~ン♪












Manhattan Transfer " TWILIGHT ZONE "


灼熱の太陽が西の地平線に沈み、白く茫洋とした光を放つ月が東の空に上る頃。

TWILIGHT ZONE。逢魔が時。

それは光(人間界)と闇(魔界)とが入れ替わるほんの一瞬の緩衝帯。

美しい黄昏時の向こうには不可思議な闇の世界が扉を開けてまっている。











2012年8月28日火曜日

信州上田のとっておきのお店 " コーヒ&スパゲティの店 きみっく "


上信越自動車道「上田菅平IC」を降りて、国道144号線を菅平方向に直進する。「下原」交差点を過ぎておよお1kmほど走った左手に、瀟洒なロッジ風の建物がある。そこが今回ご紹介する「コーヒ&スパゲティの店 きみっく」である。

この店の自慢は、なんと言っても豊富な味のバリエーションを執り揃えたスパゲティ。フレッシュクリームをたっぷり使ったクリームソース系(鮭、たらこ、胡麻)と、さっぱりと仕上げた醤油系(うめ、貝柱、しめじ・しいたけ、ポークソテー、焼き肉、きのこベーコン)が人気だ。価格も920円~980円と、とてもリーズナブル。

そして、ぜひともお薦めしたいのがオリジナルのフルーツ・サラダセットだ。

フルーツ・サラダセットは、エビ、たらこ、クリームチーズ、鮭の各スペゲティに、季節の野菜と果物をたっぷりと盛り付けたオリジナルメニューで、直径30cmの大皿が迫力満点だ。価格は1650円とやや値が張るが、その内容と食後の満足感を考えれば割安。スパゲティと新鮮な野菜果物のコラボレーションは、まさに味のハーモニー! 一度食べたら病みなきになること請けあいだ。

スペゲティの他にもピラフやカレー、サンドイッチなどの軽食や定食など、豊富なメニューが用意されている。

また、自家製のケーキ、パイも超お薦め。ドリンクとのセットは800円とお得。

近隣の新地蔵峠の頂上には、ダートラの聖地「スポーツランド信州」がある。

ダートラ観戦や練習会の帰りにはぜひ立ち寄ってほしい名店である。


コーヒー&スパゲッティ きみっく

長野県小県郡真田町本原1137
TEL:0268-72-4094
営業時間・AM11:00からPM8:30
PM7:30(オーダーストップ)


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葉山の隠れた名店 " ビストロ・メナージュ "


葉山に来たらぜひとも訪れてほしい、超お薦めなお店を紹介してしまおう。

ビストロ・メナージュである。

ビストロ・メナージュは、国道134号線バイパスに面したこじんまりしたビルの一階にある。店の正面に4~5台のパーキングスペースがあるのクルマでもOKだ。

クルマの場合だと、横浜横須賀道を逗子インターで降り、逗葉新道を経由して「長柄」交差点を左折、国道134号を御用邸方向に直進し、葉山トンネルを過ぎて、一つ目の信号の20mほど前方、ファミレスの「ジョナサン」の正面にある。

バスの場合は、JR逗子駅前のバス乗り場②番で「山回り葉山行き」か「衣笠行き」、あるいは「横須賀市民病院行き」のいずれかに乗車し、「向原」バス停で下車。バス停から逗子方向に20mほど戻ったところにある。

店の作りはいたってシンプルで質素。ジャンル的にはフレンチとイタリアンをベースとした創作無国籍料理であるが、実はこの店、超凄腕のオーナーシェフが腕を揮う地元でも有名な名店なのである。

オーナーシェフの岡野氏は、横浜元町の「霧笛楼」、葉山の「ラマーレ・ド・チャヤ」、横浜関内の「シェ・コバン」、鎌倉の「ジョージ・アンド・レイ」、逗子の「ピッコロ・ヴァーソ」など、名だたる名店で修行し、シェフを務めた実力者である。

その岡野シェフが三浦の野菜、海の幸に惚れこんでオープンしたのがビストロ メナージュなのだ。

そんな凄腕シェフの料理が1000円のランチから気軽に楽しめるのが嬉しい。

ランチは週替わりで、A、B、Cの3種類用意されている。パスタ、カレー、それにシェフの気まぐれアラカルトの3種類だが、それぞれに新鮮な野菜のサラダまたは激ウマのスープがつく。このサラダがまた最高。なにしろ野菜が美味しい。ドレッシングはもちろん自家製だ。そしてバカ旨なスープはフランス料理の王道とも言えるコンソメスープ。このスープを飲めば、岡野シェフの凄腕ぶりが理解できる。

本格的に岡野シェフの実力を堪能したいのなら、1890円という破格のプライスで提供されるスペシャルランチコースがお薦め。

コースはサラダorスープ、パスタ、メイン(パン付き)、それに食後のデザートとコーヒーが付く。因みに、デザートも自家製である。


ある日のスペシャルランチコース

      コンソメベースの卵スープ


      明太子クリームパスタ


      メインは「豚のグリエ バジルソース&地場野菜とエリンギのソテー」


      デザートは「クルミのアイスとエトワール」。そしてコーヒー

パスタもメインもシェフの気まぐれ。食材の持ち味を活かしきる岡野シェフに力量がフルに発揮される、まさにシェフ入魂のコースだ。メインの付け合わせとなる野菜料理の味わいは言葉では表現できないほど。まさに癖になる旨さである

ディナーは、旬の食材を採り込んだ独創性溢れるアラカルトの数々が楽しめる。

地元で採れた新鮮なカサゴや小鯵の唐揚げ、素材の旨味を活かしたホタテのバタ焼き、時にはジビエも。食材に合わせ、フレンチ、イタリアン、そしてエスニックと、変幻自在な手法で最高の一皿を提供してくれる。

ワインやシャンパンは種類こそ少ないものの、料理とのマッチングが良いものばかりを厳選している。

凄腕シェフの創作料理をカジュアルなスタイルで楽しめるビストロ・メナージュ。ぜひ一度訪れてほしい。




住所:神奈川県三浦郡葉山町堀内2001
TEL:046-875-0712
営業時間:11:30~14:00、18:00~20:30(4~9月の夜は18:00~21:00)
定休日:月曜(祝日の場合は翌日休)



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2012年8月27日月曜日

THE COMBAT PISTOL  " SIG P226 NAVY "

シグ・ザウエル&ゾーン社のP226は、その高品質で高精度な作りから " ハンドガンのROLEX " と呼ばれたSIG SAUER P210をルーツとし、その後継モデルで、ダブルアクションハンドガンの先駆けとなったSIG SAUER P220のDNAを受け継ぐ世界最高峰の軍用拳銃である。

P220との大きな違いは、マガジンがダブルカーラム化されたことだ。

ダブルカーラムマガジンの採用により、装弾数は9mmパラベラム弾(9mm×19mm)の場合は15+1発、.40S&W及び.357SIG弾の場合は12+1発と大幅に多弾倉化された。

高精度、堅牢を誇るSIG社のハンドガンらしく、長時間、水や泥の中に浸けた後でも確実に作動するほど信頼性が高い。

コルト・ガバメントM1911の後継モデルを決める米軍のトライアルでは、その高精度、堅牢性、耐久性は高く評価されたものの、マニュアルセーフティを備えていないこと(デコッキング機構のみ)や高価格なことからイタリアのベレッタM92Fに敗れた。

しかし、一般の兵隊と異なり、武器の取り扱いに熟達した精鋭中の精鋭が集う特殊部隊(NAVY SEALsなど)では、P226は好んで採用され、その堅牢性と信頼性、そして高い精度で絶大な信頼を得ている。

P226 NAVYは、US NAVY SEALsが採用するMK24(腐食を抑えるためリン酸塩皮膜処理がされている)の民間用モデルで、スライドに施された「錨」のマークが、世界屈指の特殊部隊US NAVY SEALs正式採用拳銃であることをアピールしている。

現在SEALsでは、MK24(P226 NAVY)の改良型であるMK25 を採用しており、特殊コーティングの他に厳密にピカティニーレール規格(光学スコープ、特殊スコープ、タクティカルライトなど、増え続ける小火器の付属品に対応するため、アメリカ陸軍ピカティニー・アーセナル兵器製造所が標準化を提案した小火器用の規格化・システム化されたオプション取り付け台)に改められたアンダーマウントや蓄光サイトを備えている。

まるでシルクのように滑らかで遊びの少ないトリガープル、鋭角的だがマイルドなリコイル、そして時計のように正確な命中精度、それらすべてがSIG P226が超一級品のコンバットハンドガンであることを物語っている。

USでもかなりの高額な部類に入る拳銃だが、特殊部隊の隊員や、法執行機関のエージェント達が自腹を割いてまで購入するのもむべなるかなである。














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2012年8月23日木曜日

続報! 神奈川県漁連直営食堂 ぎょれん市場 Part.2





先日、拙ブログで紹介した " 神奈川県漁連直営食堂 ぎょれん市場 "

エントリーを掲載した直後から相当数のアクセスがあり、未だ閲覧者が後を絶たない。

そこで、この店のさらなる魅力を探るべく再訪を果たし、新たな美味を堪能したので、早速そのレポートを届けしよう。

今回の第一のミッションは、前回迷った挙句に次回に持ち越した " エビと卵のチャーハン " を食すこと、そして第二のミッションは、新たなる一皿を探すことである。

店内に入ると、例の中村獅童似のお兄さんがお出迎えww。

挨拶もそこそこに前回と同じテーブルに着くと、迷うこと無く " エビと卵のチャーハン "をオーダーする。

待つこと暫し、やがて眼前に夢にまで見た" エビと卵のチャーハン "が置かれた。

                   (小エビと卵のチャーハン)


一見すると上部にトッピングされた洗いネギ以外なんの変哲もないチャーハンに見えるが、ひとたびチャーハンの山にレンゲを入れ、切り崩してみるとあらまビックリ! 

プリップリのエビが、ワンサカワンサカ出てくる出てくる! 掘っても掘ってもエビ、エビ、エビ! これはまるでチャーハンの花咲か爺さんや~(彦摩呂風)。

大袈裟ではなく、エビとチャーハンとのバランスがほぼ均等(笑)。

半生記を超える人生の中で、これほどまでにエビが入ったチャーハンは未だ経験したことも見たこともない。まさに前代未聞、空前絶後のチャーハンである。

早速レンゲを口に運び一口頬張ると、これまたビックリ。

エビの食感と旨みを引き出すため、敢えて薄味に仕上げられた卵チャーハンと、鮮度の高いプリップリのエビとが口中で絶妙なシンフォニーが奏でる。

そのエレガント且つクリーンな味は、市中の中華料理店にありがちな濃い目の味付けとは一線を画すもの。海産物を知り尽くし、素材の鮮度にこだわる「ぎょれん」のならでは逸品と言えるだろう。

トッピングの " 洗いネギ " のシャリシャリがまた素晴らしい。

パラパラのチャーハンとプリップリのエビ、そしてシャリシャリのネギが織りなす味のハーモニー、至福である。

ボリューム感も充分なこのチャーハン、なんとお値段は780円(税込)! これをバーゲンプライスと言わずして何を言えばよいのだろうか?! まさに衝撃の780円である。

プリップリの食感に酔いしれながら、あっという間に完食。次なる美味探訪へとメニューに手が伸びるww。

今日のお品書きの中で、ふと目に留まったのが " 〆サバと洗いネギ丼 ユズを効かせた玉ねぎ醤油で "  。

〆サバとくれば前回その美味さで悶絶を喫した " 小田原沖朝採れゴマサバで作った〆サバの棒ずし " を思い出し、思わず頬が緩み涎が・・・(笑)。

早速中村獅童似のお兄さんに料理について詳細を聞くと、やはり小田原沖朝採れゴマサバで作った〆サバを使った丼ものらしい。ご飯の上敷きに長ネギと玉ねぎを水でさらして辛味抜きをした洗いネギを載せ、その上に小田原沖朝採れゴマサバで作った〆サバをスライスした切り身を敷き詰めたものだそうだ。

ここで迷うと人生後悔するという天啓にも近いものを感じ、即注文、ワクワクしながら待つ(笑)。

待つこと暫し、やがて眼前に鮫肌の黒くて渋い丼に盛られた " 〆サバと洗いネギ丼 ユズを効かせた玉ねぎ醤油で "が置かれた。

                   (〆サバと洗いネギ丼 ユズを効かせた玉ねぎ醤油で)

でた~!! この〆サバの色艶、この鮮度、文句なく美味いでしょ!

早速待ちきれず箸をつける。

〆サバと洗いネギ、ご飯を一緒に口に放り込むと、脳裏にまるでビッグバン直後の宇宙のようなサイケデリックな光景が浮かんだww。

この世のものとは思えぬ異次元の美味にトリップしていたと言った方が正確か(笑)。

表現が乏しくて恐縮だが、ともかく凄まじいまでの美味さ、これはもう味のテロリズムや~(彦摩呂風)。

別付けの " ユズを効かせた玉ねぎ醤油 " をお好みでかけて食すが、この醤油もユズの香りが立ち過ぎることもなく、非常に上品。ほとんど刺身に近い〆サバの旨みを十二分に引き出す脇役に徹している。

この" 〆サバと洗いネギ丼 ユズを効かせた玉ねぎ醤油で " 、お値段はなんと1,100円(税込)。

惜しげも無く敷き詰められた〆サバの量を見れば、いかにこの値段がリーズナブルであるかがご理解いただけるだろう。

 " 神奈川県漁連直営食堂 ぎょれん市場 "、今回も堪能させて頂きました。



神奈川県漁連直営食堂 ぎょれん市場
神奈川県横浜市金沢区富岡東2-1-22
☎ 045-353-8820
金沢シーサイドライン南部市場駅 2番出口 徒歩1分


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2012年8月17日金曜日

知る人ぞ知る中華街の隠れた名店 " 広東家庭料理 愛群(アイチュン) "



正直、このお店だけは教えたくなかった。

近年、新旧交代の波が押し寄せている横浜中華街。老舗は次々と姿を消して行く中、新興勢力が新規コンセプトの店を次々とオープンさせている。

新興勢力は " フカヒレ、 食べ放題、小籠包 " を三種の神器に、庶民の琴線に触れんと攻勢にやっきだが、30年以上も前から中華街に出入りし、古き良き味を知っている身としては、正直複雑な心境である。

そんな中、ひらすら広東家庭料理にこだわり、かたくなにその味を守り続けている小さな店がある。

それが今回ご紹介する広東家庭料理の店 " 愛群(アイチュン) " である。

場所はメインストリートの裏手にあたる開帝廟通りにある。

メインストリートの老舗系飯店と異なり、極めて小さな目立たぬ店構えなので、知らない人はほとんどが素通りしてしまう。

このお店、実は通い始めてかれこれ15年以上になる。

最初は自らの鼻で見つけた(笑)

その日は、娘のパスポートの更新だったのでシルクセンター内のパスポートセンターで手続きを済ませ、ランチで中華街に立ち寄った。

同發新館でランチの後、元町商店街のキャラバンコーヒーでモカ・マタリでも飲んで締めようということになり、香港小路を抜け開帝廟通りに出てふらふらと歩いている時、いきなり1件の小さな店が目に入った。

その時、グルメの直感が閃いた。ビビっときたのだ!

お腹一杯だという娘を「杏仁豆腐だけでいいから」と説き伏せ店内へ。

一階はテーブル席が4つほど。

めちゃくちゃ元気のいいオバサン(このお店の名物ママ。気さくで心配りが細やかで、ともかくいい人)がオーダーを聞きに来たので、看板メニューである「牛バラ飯」と「牛バラソバ」を注文。

娘は食べてれそうもないので、無理をしても二人分を食べる覚悟だった(笑)。

しばらして「牛バラ飯」と「牛バラソバ」がテーブルに置かれた。

                 (牛バラ煮込み)

自慢じゃないが中華街歴30有余年のキャリアから、中華街中の牛バラ飯&牛バラソバは食べ尽くしているが、それはこれまでのものとは何かが違った。そう香りが違うのだ。

中華街の煮込み系料理にありがちな八角の香りが薄いのだ。

早速レンゲを差し込み、肉汁のタレが絡まったご飯とトロットロに煮込んだ牛バラを口に運ぶ。

口に含んだ瞬間、芳醇な肉汁の濃厚な味わいと、まるでよく煮込んだビーフシチューのように、噛めば噛むほどの味わいが増す牛バラの角煮の食感が渾然一体となって脳髄の快感中枢を刺激した。シビれる~(笑)

うま~い!! 思わず叫び出したくなるのを堪え、牛バラソバに箸をつける。

牛バラ飯と同じく、濃厚な肉汁が溶け込んだスープはまさに絶品! 細麺との相性も最高である。

気がつけば、もうお腹一杯と文句を言っていた娘が、まるで悪魔にとり憑かれた映画「エクソシスト」の主人公リーガンのように、一心不乱に牛バラ飯を掻きこんでいるではないか(爆)。

すでに同發新館でランチを済ませたことなどすっかり忘れた食いしん坊親子は、あっという間に料理をたいらげ、食後のデザートの杏仁豆腐を注文したのだった(笑)。

出てきた杏仁豆腐を見てびっくり! 杏仁豆腐の色が白見がかったグレーなのだ。

口に含んで二度ビックリ、甘過ぎないシロップもさることながら、杏仁豆腐からは仄かなアーモンドの香りが漂い、なんとも上品なお味。

その日をきっかけに、娘、カミさん、うちの母親、父親、親戚、母親の友人、娘の友人、こちらの友人と、まさに家族ぐるみ、親戚ぐるみのおつき合いをさせてもらっている。

愛群の凄いところは、牛バラ飯、牛バラソバといった看板メニュー以外でも、何を食べても美味しいという点にある。

特にチャーハンは絶品! まさに「THE チャーハン」である。恐らく中華街一のチャーハンではなかろうか。

シンプルながらも、フライドシュリンプがいい仕事をしている。

これぞ黄金パラパラチャーハンのお手本とも言えるマスターピースである。

                 (チャーハン)

さらに、オレンジなど柑橘系のフルーツを使って作る自家製チリソースのエビチリ、そして " 鳥のカシューナッツ炒め " さらには " 酢豚 " に至るまで、そのすべてが広東料理の基本に忠実に守りながらも、この店独自のレシピでアレンジされたオリジナリティ溢れるものばかり。

味付けもさることながら、特筆すべきはすべての食材が絶妙の食感で調理されていること! エビはプリップリ、鶏肉も弾力性に溢れ、豚肉、牛肉も柔らかくジューシー。強火で短時間で火を通す中華ならではの食感にこだわった調理術はまさに脱帽である。

ああ、書いてしまった、後悔(笑)。

百聞は一見にしかず、ぜひ自分自身の舌で味わってほしい。

       
愛群
横浜市中区山下町138
TEL:045-641-6245
11:30~21:00(20:40L.O)
ランチ営業、日曜営業
定休日:月曜日
(みなとみらい線 元町・中華街駅・3番出口より徒歩6分程度)