SPECIAL STAGE: 若きシェフの偉才が光る、いま一推しのフレンチレストラン " プティ・パ "

2013年12月22日日曜日

若きシェフの偉才が光る、いま一推しのフレンチレストラン " プティ・パ "

久し振りに感動を覚える味に出会った。

逗子駅から徒歩およそ5分、池田通りの交差点そばにあるこじんまりとしたフランチレストラン「Petit Pas（プティ・パ）」。日本語で「小さな一歩」を意味する同店は、新鮮な地元食材をふんだんに使った料理を得意としてる。

若きオーナーシェフ・藤井俊行氏は、カンヌのミシュラン1つ星のレストランで修行を積み、帰国後は東京・銀座、広尾などの名店や観音崎京急ホテルでキャリアを研鑽した気鋭のフレンチシェフ。その優れた感性と、王道を押さえながらも、時に大胆なアレンジを加えたテクニックは、ここ数年で出あったシェフの中でも五指に入る逸材である。

藤井シェフの食材に対するこだわり執念にも似たものがあり、小坪や三崎の新鮮な海の幸や鎌倉、三浦半島の地場野菜、そして藤沢のみやじ豚など、湘南や三浦の地産食材のふんだんに使用し、その持ち味を100％引き出す。

すでに数回の来訪を果たしているが、特にランチ（2,000円と3,000円、ともに税込）の素晴らしさは、味もさることながら、そのプライスからしても驚異的なコストパフォーマスで、都内のフレンチならば間違いなく倍以上の値段でなければ食せないほど充実した内容となっている。

もちろんディナー、アラカルトも充実しており、料理に合わせたワインのセレクションもいたずらに数を増やすこと無く的確なラインナップを揃えている。

近隣にお住まいの方は言うに及ばず、都内からわざわざ逗子に出向いてでも食するだけの価値がある素晴らしき名店である。