つい先だってのパリ・モーターショーで発表されたプジョー208 Type R5は、現行マシンである207 S2000の後継モデルである。
FIAがS2000と同レベルのパフォーマンスを維持しながらコストを抑えるために2013年から導入を予定しているR5規定。その規定に合わさえて作られたR5マシンは、今後IRCやヨーロッパの各国選手権での活躍が期待されている。
プジョー208タイプR5は、S2000マシン同様、4WDと5速のシーケンシャル・ギアボックス、それに、ストロークが充分に確保された足の長いサスペンションを持つが、そのパワーユニットはS2000の2.0リッターのナチュラル・アスピレーションから、280bpsの最高出力と40.8kg-m最大トルクを発揮する1.6リッター・ターボに変更されている。
外観上では、18インチのオフロード・タイヤを収めるためにトレッドが広げられたワイドなホイール・アーチが特徴的だ。
すでに初期テストも終了し、そのポテンシャルの高さが漏れ伝わって来る208タイプR5は、2013年の後半からIRCを含めたヨーロッパのラリー・チャンピオンシップに参戦する。
そんなプジョーのヤル気と自信が垣間見えるしゃれたオフィシャルPVがリリースされた。
かつてのGr.B時代、傑作マシンの名をほしいままにしたプジョー205T16を駆り、プジョーにマニュファクチャラーズチャンピオをもたらした往年の名ドライバー、アリ・バタネンも思わず興奮、その気にさせるという素敵な内容。
走りは次回までお預けだが、その分期待は高まる。
