大ヒットとなった2代目マークⅡ。その最強ホットモデルがX20型ハードトップGSSである。
なんと、こいつには名機18R-G型DOHCエンジンが搭載されていた。
ボア×ストローク:88.5mm×80.0mm、排気量1,968ccのトヨタ製R型4気筒エンジンのシリンダーブロックとヤマハ製のDOHC(8バルブ)ヘッドを組み合わせ、ソレックス製キャブレーターを2連装する18R-G型エンジンは、最高出力:145ps/6,400rpm、最大トルク:18.0kg・m/5,200rpmを誇った高性能ユニットである。
このパワーユニットは、当時としては重い部類(1トン強、現在から見れば軽自動車並みww)のボディを軽々と最高速度180km/h(メーター読み)まで引っ張った。
サスペンションはフロントがダブルウイッシュボン、リヤが4リンク式リジッド(しかもバネは半楕円板バネ!)。そのため、急発進ではリヤサスペンションが激しくジャだった。
2代目マークⅡがデビューした昭和47年当時はまだ中学生だったが、X20型ハードトップGSSのアクの強いデザインと悪そうな顔つきに憧れたものだ(笑)。
後の昭和54年に生まれて初めてシャコタンのGSS(先輩のクルマ)を運転させてもらったが、ソレックスの「クォーッ!」という勇ましい吸気音と、リヤサスペンションのバタつき、初期超アンダー、いきなりオーバーのわけワカメなコーナリング特性に恐怖と畏敬の念を抱いた事を憶えている。
今乗ったらどんな印象を持つのだろう? 死ぬ前にもう一度乗ってみたいクルマの1台である。