2013年6月5日水曜日
チューニングの基礎知識 「ブレーキホース」
ブレーキの油圧系統の大半には金属製のパイプが使われており、ブレーキパイプ類はボディの各部に固定されている。
しかし、フロントのブレーキ機構は、ハンドル操作や路面情況の影響を受けてボディとは別の動きをするため、ブレーキ機構の最終部分であるブレーキキャリパーとボディを結ぶ部分にはブレーキパイプを使用することができない。
そのため、フロントの左右とリヤの1箇所、あるいはリヤの2箇所に対しては、運動範囲に余裕のあるゴム製のブレーキホースを使用している。
このブレーキホースは、冷却水が通過するラジエターホースなどに比べ、何重にも繊維とゴムを重ね合わせ、油圧によって膨張しないよう配慮した構造になっている。
だが、やはりゴムと繊維の組み合わせだけに、圧力に耐えるにも限界がある。圧力を受けてホースが膨張すると、ブレーキ性能に少なからず影響を与えることになるので、この膨張を防ぐ目的で使用されているのがテフロン製のホースである。テフロン以外では、ケブラーをブレーキホースの材料として使っているパーツメーカーもある。
一般的には、テフロン製ブレーキホースの外周をメッシュでカバーしたタイプが多く見られる。金属製のメッシュもある程度の膨張防止効果は期待できるが、テフロンホースだけでも膨張を押さえる効果は十分にある。
テフロンなどでつくられたモータースポーツ用のブレーキホースは、通常のノーマルブレーキホースと同じような手順で装着することができる。ただし、パーツによっては、ブレーキパイプとの接続ネジ部分が純正ブレーキホースほどの強度が与えられていないこともあり、ホースとパイプの接続部分を締め付け過ぎてブレーキフルード漏れの原因になることもある。
ブレーキホースの交換作業をすると、ブレーキの油圧系統にエアが入り込んでしまうため、ホース交換後にブレーキ系統のエア抜き作業が必要になる。エア抜き作業は、ブレーキフルードの交換作業でも同じように発生するので、ブレーキホースを交換するときには、ブレーキフルード交換やブレーキキャリパーオーバーホールといったブレーキ油圧系統の作業を同時に行えば作業効率もよくなる。
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