2010年11月1日月曜日
トヨタ純正ハイポイドギヤオイルLSD
通常のディファレンシャルにトルク伝達用のプレッシャープレートが組み込まれた機械式LSDは、差動制限時、組み込まれたプレッシャープレートの金属面同士が高圧で密着したり滑ったりする。その際に発生する発熱から金属面を守るため、機械式LSDを装着したデイファレンシャルにはLSD専用のデフオイルが指定されている。
また、その交換サイクルもノーマルデフに比べ早い。使い方にもよるが3000~5000km毎の交換が常識となっている。
一般的に、LSD専用デフオイルには通常のデフオイルに比べS(硫黄)、P(リン)といった極圧添加剤がやや多めに添加されている。
リンや硫黄は極圧性能に優れている反面、金属を腐食させるデメリットもあるので、その添加量の配分は各オイルメーカー独自のノウハウとなっている。
最近では浸食性のあるリンや硫黄の添加量を減らし、固形潤滑剤であるボロンを加えたボレート系デフオイルも広く普及している。
仕事柄、これまで数多くのLSD専用オイルを使用したが、その中でも特にお気に入りなのが「トヨタ純正ハイポイドギヤオイルLSD」である。
いずれのオイルも1リッターあたり1000円程度という超リーズナブルな価格ながら、その性能は目を見張るものがある。
APIの等級は最高グレードのGL5(GL6はハイオフセットハイポイドギヤ向けのフォード車独自の規格)で、SAE粘度は85W-90である。
このオイル、PF60型ジェミニZZ Rのリヤデフ、A175A型ランサーターボⅠのリヤデフ、TA45型カリーナGTのリヤデフ、AE86型トレノGTのリヤデフ、E38A型ギャランVR-4RSのリヤデフとセンターデフ、BNR32型スカイラインGT-Rのリヤデフ、CD9A型ランサー・エボリューションGSRのリヤとセンターデフ、X70型クレスタGT TWIN TURBOのリヤデフ、W201型メルセデス・ベンツ190E 2.3-16のリヤデフ、GC8型インプレッサWRX STi VersionⅤtype RA のリヤデフ、これまで乗り継いできた(所有してきた)クルマのすべてのリヤデフ(全て機械式LSD装着)に使用しており、LSDのオーバーホール10数回経験している。
オーバーホールの際、クラッチプレートの金属面やハイポイドギヤ、ピニオンギヤなどの当たり面などを細かくチェックするが、焼き付き、カジリ、それに偏摩耗などの以上は一度もなかった。
また、効きも安定しており、競技で使用しても激しい熱ダレを起こす事もなかった。
純正を侮るべからず。安くて信頼できるLSD専用オイルをお探しの諸兄にぜひともお薦めしたい逸品である。
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