石原プロの看板番組「大都会」シリーズ、そして刑事アクションドラマの金字塔「西部警察」のド派手なカーアクションシーンを陰で支えた男達。
その名は' 三石千尋とマイクスタントマンチーム ' 。
数ある伝説のスタントの中でも、その白眉として未だ語り草となってるのがZ30型フェアレディZによる「芝浦運河30m越えジャンプ」である。
助走距離の不足から、ランプを踏み切る際に設定スピードに乗りきれなかったZは、運河中央部の空中で直立に近い状態となりつつもギリギリで対岸まで到達した。
しかし、着地の際、リヤ部分から激しく地面に叩きつけられ、その勢いで激しく縦方向に前転するという大アクシデントに見舞われた。
ドライバーの三石は奇跡的に一命はとりとめたものの、脊髄圧迫骨折という重傷を負った。
一時は再起不能とも言われた三石だが、なんと40日後には現場に復帰! 再びハードなスタントに挑み続けた。
しかし、2005年9月21日、肝不全のため逝去。亨年64歳。
壮絶なるカースタントに命をかけた熱き漢(もののふ)の冥福を祈って、合掌。