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2011年9月5日月曜日

カーメンテナンス基礎の基礎  ' スパークプラグ '


スパークプラグは、エンジンの燃焼に伴って電極部分にカーボンが付着する。このカーボンを除去するのが「プラグ掃除」というメンテナンスである。現在のエンジンでは、一般ユーザーがワイヤーブラシなどで掃除しなかればならないほど大量のカーボンが付着することはほとんどない。

スパークプラグに関しては、「電極調整」というメンテナンスがある。スパークプラグは、+電極としての中心電極と、-電極になる側方電極によって構成されており、スパークの発生に伴って電極が磨耗する。その結果、+電極と-電極の隙間が広くなるので、この隙間を調整するのが電極調整である。

スパークプラグの電極部分は、隙間が変化すると同時に磨耗し、電極部分のエッジに丸みを帯びてくる。スパークプラグで発生するスパークは、エッジが鋭い状態になっているほど強い火花を発生する。したがって、プラグのメンテナンスを十分に行うには、電極の隙間調整と同時に、エッジ部分の立直しを行う必要がある。

電極のエッジに関するメンテナンスはヤスリを使うことで可能だが、そこまで細かい手直しをするよりは新品に交換してしまったほうが、プラグに対する信頼性の面では有利である。

スパークプラグは、取り外して電極部分を目視によって点検し、電極のエッジ部分の状態如何によって交換することになるが、一般的には、走行2万kmを超えるくらいになると、やや電極部分に丸みが出てくる傾向にある。したがって、一般的には、走行2~3万km程度がスパークプラグ交換の目安ということになる。

最近は、イリジウムプラグや白金プラグと呼ばれるタイプのスパークプラグを使用しているエンジンが見られるが、このタイプ走行10万kmまでは交換の必要はない。イリジウムや白金はスパークによる磨耗が極端に少ないため、10万kmほど走行してもギャップが広くなったりエッジ部分に丸みが発生することがないからである。

イリジウムプラグや白金プラグは、一般的なスパークプラグの交換用スパークプラグとして使用することも可能である。ただし、交換用プラグとして販売されているイリジウムプラグや白金プラグは、イリジウムや白金の使用方法が純正プラグと異なり、片側の電極にしか使用されていないことがあるので、イリジウムプラグでありながら耐久度が純正スパークプラグの半分、つまり5万kmほどになっていることがある。

スパークプラグの取外しや取付けを行う場合、専用のレンチが必要だが、実際の作業はネジを緩めたり締めたりする作業と変わらない。しかし、スパークプラグにレンチをセットするまでに、いくつもの周辺部品を外す必要のあるレイアウトになっているエンジンが増えているので、あるエンジンはほんの数分で4本のプラグを取り外すことができたり、またあるエンジンは数時間もかかる、という情況も発生する。








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