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2011年9月7日水曜日

カーメンテナンス基礎の基礎   ' エアクリーナー '


エアクリーナーは、家庭で使用しているエアコンのエアフィルターや、掃除機のフィルター部分と同じような構造で、その役目もほとんど変わらない。

エンジン用のエアクリーナーには、乾式タイプと湿式タイプがある。乾式タイプは、掃除機などのフィルターと同じように、フィルター本体が乾燥した状態になっており、フィルターが遮断した空気中の汚れ分が、エンジンに入る空気の入口側にたまる構造になっている。一方、湿式タイプは、乾式タイプのフィルターにオイルを染ませた状態になっているため、フィルターが除去した異物はアブラを含んだ黒い汚れ物としてフィルターに張り付いた状態になる。

乾式タイプのフィルターは、コンプレッサーのエアで吹き飛ばすことで清掃できるが、湿式タイプをこの方法で清掃しようとすると、フィルターが吸着した汚れ分がエアの圧力によってフィルターの内部に浸入し、エアクリーナーとしての異物除去効果が極端に低下する。つまり、乾式タイプは清掃可能だが湿式タイプは清掃できない。その点からすると、清掃可能な乾式タイプのほうが有利な気もするが、湿式タイプは、表面が黒く汚れても空気の浄化機能が低下しないという長所があるので、一概にどちらが有利だとはいい切れない。

乾式タイプも湿式タイプも、一般的な交換時期は走行5万kmほどだが、雪解けが乾燥した道路や、埃の多い道路を走行する機会が多い場合などは、基本交換時期の半分程度の距離で交換することが望ましい。

フィルターは、樹脂製のケース内に組みこんである。このケースには蓋のような部分があり、手動で外せるピンで蓋部分が本体に固定されているので、ピンを指先で外してフィルターを取り出すことができる。

一般的には、フィルターは簡単に取り外せる構造になっているが、車種によっては、フィルターケースの蓋部分を外すために工具が必要な構造になっているものや、フィルターケースがエンジンルームの奥のほうに装着されていて、取り外し作業をするにも手が入らないようなレイアウトになっているものもある。

フィルターを外すとき、こじるような力を加えてもフィルター自体が損傷することはないが、樹脂製のフィルターケース本体やフィルターケースの蓋部分を無理にこじあけると、樹脂にヒビが入ったり欠けたりすることがあるため、無理は禁物。フィルターの蓋部分を外すときは、知恵の輪を解くような気持ちで無理なく外すべきである。








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