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2012年3月31日土曜日

NISSAN FAIRLADY Z ' 男達のZ計画 '

何度観ても溢れる涙を止めることができない。

かつて、逆境のどん底から、世界に名だたるスポーツカーを造り上げた男達がいた。

NISSAN FAIRLADY Z

世界で最も売れたスポーツカー、そして世界中の誰もが知っているスポーツカー。

熱き男達の戦いに、流す涙は1ℓでは足らない。ティッシュ一箱では足らない。

空力特性に優れ、軽量、そして優れた運動性を併せ持つクルマ、それがスポーツカーである。

究極のエコカー、究極のセーフティカーを追求すると自ずとスポーツカーになる。

カッコの悪い1BOXカーが売れる日本の自動車マーケット、それは即ち日本の貧しい住宅事情のメタファーである。

クルマと住宅を勘違いしている愚かな日本人(特に若者)のいかに多いことか。

クルマの王道はセダンとクーペである。

クルマは走ってなんぼ、曲がってなんぼ、止まってなんぼ。

クルマに関心がなくなったその時こそ、この国が完全に滅びる時である。












ダーティーメリー・クレージーラリー ' Dirty Mary Crazy Larry '


最近アメ車が元気だ。

サブ・プライム破綻に端を発したアメリカ発の世界同時不況による需要の冷え込みは、かつてのビッグ3のうちGMとクライスラーを破綻させ、唯一の生き残ったフォードをも苦境へと追い込んでいる。

しかし、そんな厳しい状況下にあってもアメリカの自動車業界はクルマの本質であるスポーツマインドを忘れてはいない。

事実、クライスラーは名門のダッジブランドから往年の名車「チャージャー」を復活させ、フォードもポニーカーのアイコンとも言えるシェルビー・マスタングKRを現代に蘇らせた。

こんな事を書くとエコや環境の時代に不謹慎だと糾弾されそうだが、クルマの魅力はSpeedとPowerであることは不変的な事実である。

何故フェラーリやポルシェが存在し、マッスルカーが復活するのか? そこに人間の根源的な欲求と矛盾が見え隠れする。

さて、ダッジ・チャージャーは様々な映画に登場しているが、その中でも特に印象深い作品が1973年に製作されたピーター・フォンダ主演の「Dirty Mary Crazy Larry(ダーティーメリー クレージーラリー)」である。

この作品は1970年代の無軌道な若者を描いた活劇であるが、クリームイエローのダッジ・チャージャーとパトカー軍団との凄まじいカーチェイスは現在でも語り草になっている。

近頃アメ車がほしくて仕方がない。恐らく歳のせいだろう(笑)V8万歳!!

因みに、原題の「Dirty Mary Crazy Larry」のLarryはRallyの誤りではない。主人公のレーサー 'ラリー・レイザー' の名前である。














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ホンダ シティ & シティ ターボ・シティ ターボⅡ ' ブルドッグ '

1980年代前半に登場したホンダのシティは本当に素晴らしいクルマだった。

ロングストロークで良く粘る1200ccのエンジンは、シティの軽量ボディを走らすには必要にして充分なパワーがあった。

そのエンジンにターボを装着して最高出力100PSにまでパワーアップしたシティ・ターボはまさにリトルギャング。発進時の強烈なトルクステアは、現在のクルマでは考えられないワイルドなものだった。

1984年にはインタークーラーを装着して最高出力を115Pまで向上させたシティ・ターボⅡが登場した。

「ブルドック」の別称を持ったシティ・ターボⅡは、エンジンのパワーアップのみならずエクステリアも大幅にリファイン。ボディ一体型のオーバーフェンダーやエアロパーツの装着により、グラマラスで戦闘的なボディフォルムとなった。

ひとたびアクセルを踏み込めばフロントをホイールスピンさせながら怒涛の加速で一気に「チンコン、チンコン」(速度警告チャイムの音。昔のクルマは100km/hに達するとこの音が鳴るようになっていた)ゾーンへと突入! シフトアップの際の度にエンジンルームから聞こえる「パシュー」というウエイストゲートの開閉音もドライバーをその気にさせた。

トールボディの割りには重心が低く、サスペンションもかなり固められていたので体感ロールは少なく、峠では最高に楽しいクルマだった。

マッドネスが歌う「ホンダ♪ ホンダ♪ ホンダ♪ ホンダ♪」というCMソングを口ずさみながら、みんなでムカデ歩きをした頃が懐かしい(笑)















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2012年3月30日金曜日

" BLACK HAWK DOWN " (ブラックホーク・ダウン)

2001年に製作された「BLACK HAWK DOWN」は、1993年10月3日にソマリアの首都モガディシュ(モガディシオ)で起きた米軍とソマリア反政府武装組織との激烈な市街戦「モガディシュの戦い」を描いた名作である。

1993年10月3日、アメリカ軍はソマリア反政府武装組織を率いるアイディード将軍の副官2名の逮捕拘束を目的とした作戦を敢行する。30分で終了する予定だったこの作戦には、デルタフォース、Navy SEALsの特殊部隊が投入された。

しかし、兵員輸送用のブラックホークヘリが民兵のRPG7(ロケット砲)に撃墜されたことがきっかけとなり戦闘が勃発。それは、戦闘終結まで実に15時間を要する激烈な市街戦へと拡大する。

巨匠リドリー・スコット監督は、近接市街戦の壮絶さ、残酷さ、そして非常さを、まるでドキュメンタリー映画のようなタッチで描いてゆく。

15時間にも及ぶ地獄の戦闘で生き残り、銃火にさらされ、嘔吐しながらも全速力で友軍陣営に駆け戻る兵士の姿に、壮絶で純粋な人間の生き様を見る。

ハンス・ジンマー作曲の荘厳なメインタイトルが、観る者の心を締め付ける。

この戦闘で、アメリカ軍は2機のヘリコプターを撃墜され18名の兵士を失い、ソマリア側は民兵・市民合わせ350名以上の犠牲者を出した。













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2012年3月29日木曜日

407km/hのエクスタシー! ブガッティ・ヴェイロン16.4


2005年、非公式ながら一台のスーパーカーが、当時最速の407km/hの世界最高速度を記録した。

生産台数は僅かに300台。世界最強のロードゴーイングカー、ブガッティ・ヴェイロン16.4である。

ブガッティ・ヴェイロン16.4は、1999年の東京モーターショーにおいて、初めてその開発計画が公式に発表され、翌2000年のパリサロンにおいて最高出力1000馬力以上、最高速400km/h以上という暫定のスペックが明らかとなる。それから5年後の2005年、再び東京モーターショーにおいて、最終型市販モデルがついにそのベールを脱いだ。

注目のパワーユニットは、挟角15°のV8エンジンをさらにV字型にしたレイアウトした排気量8ℓのW型16気筒エンジンに4機のターボチャージャーを装着(16.4のネーミングの由来)! 最高出は実に1001ps/6000rpm、最大トルク127.5kg-m/2200-5500rpmという超ド級のパワーと絞り出す。この巨大なエンジンは、リヤにミドシップマウントされる。

バカバカしいほどのパワーを路面に伝達するため、ブガッティ・ヴェイロン16.4の駆動システムには電子制御クラッチにより前輪へのトルクスプリットを行う最新のフルタイム4WD方式が採用された。

トランスミッションは、0.15秒という電光石火のシフトチェンジを可能にする独自開発のツインクラッチ式7速DSG(ダイレクト・シフト・ギヤボックス)を搭載。

その動力性能は凄まじく、0-100km/hは2.5秒、0-200km/hの加速は7.3秒、そして、スタンディングから時速300kmに到達するのに僅か16.7秒という驚異的なタイムを叩き出す。

このクルマで300km以上で走行する場合には、ある儀式が必要となる。

まず一旦停車して、ブレーキを踏んだ状態で専用のキーを運転席横のサイドシルに差し込む。それにより車高が最低位置まで下がるとともに、リヤウィングの角度が最低の2度まで下がる。これで準備完了。後はタイヤとマグネシウムホイールを新品に交換すれば、時速300kmオーバーの未体験ゾーンへ一気にワープとなる。

Top Gearの「Captain Slow」ことJames Mayが、ドイツの超高速テストコースでブガッティ・ヴェイロン16.4の最高速トライアルに挑戦する。果たして、最速伝説は真実か! 












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2012年3月27日火曜日

HONDA NSXとアイルトン・セナ

HONDAが世界に誇るスーパーカーNSX(2005年に生産中止)は、世界でも屈指の難コース「ニュルブルクリンク」でその走行性能が磨かれた

ニュルブルクリンクは、ドイツ北西部のケルンから、およそ60km南にあるサーキットで、全長20.8kmにも及ぶ北コースと、全長5.1kmの南コースを有している。

通常、操安の開発・テストは北コースは行われる。北コースは、「ノルドシュライフェ」あるいは「オールドコース」とも呼ばれており、森の中の古城「ニュルブルク城」をサーキットが取り囲むようにレイアウトされている。

北コースには、高速から低速まで172ものコーナー(そのほとんどがブラインド!)があり、高低差約300mもある。その上、サーフェースはラフでダストも積りやすく滑りやすい。また、コース幅も狭く、エスケープゾーンもほとんど無い。信頼できるマシンとドライバーのガッツが無ければ難攻不落の北コースで最速タイムを叩き出す事は不可能だ。

ニュルブルクリンクでの開発テストが最終段階に入ってい1989年の某月某日。開発に参加していた日本人初のF1フル参戦ドライバーにより、ほぼ足回りのセッテイングが煮詰まったため、その最終評価としてアイルトン・セナがNSXのステアリングを握る事となった。

セナは、スタートからNSXを攻めまくり、ニュルのブラインドコーナーへも怯むことなく飛び込んでいった。ゴール地点での計測では、それまでの最速タイムをたたき出した。

ピットにクルマを停めたセナに駆け寄ったHONDAの開発陣に対し、

「ボディの剛性が全く足らない。ラフな路面でのサスペンションの追従性が悪い。接地性が良くない。ジオメトリーを全面的に見直すべきだ。etc.etc」。とセナは一気に改良点を指摘しはじめた。

開発陣は、急遽サーキットの近くに設営された開発拠点に戻り、セナの指摘した通りジオメトリーを見直し、スプリングレートやショックアブソーバーの減衰力の変更を行った。さらに、特殊なアルミ溶接機を使用して突貫でモノコックボディのスポット溶接増しを行い、オールアルミボディの剛性を向上させた。

リセッテイングの終了したNSXは、北コースに運ばれ、再びセナに託された。ゴールを地点を過ぎ、ラップタイムが発表されると、HONDAの開発陣にどよめきが起きた。それは、非公式ながら、これまでのベストタイムをはるかに上回る驚異的なタイムだった。

この事実を知る業界人は意外に少ないww。












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STPガストリートメント

赤いプラボトルでお馴染みの 'STPガストリートメント 'は、単なる水抜き剤ではない。

ガソリンスタンドなどで薦められる水抜き剤のほとんどは「イソプロピルアルコール」が主原料であり、添加する濃度のよってはフュエルラインのゴム類を傷める危険性があるので注意が必要だ。

また、アルコール系の水抜き剤を常時使用していると、ガソリンに常に水が混ざっている状態となるので、燃料タンク内(金属製タンクの場合。最近のクルマは樹脂製が主流)で錆が発生しやすくなり、フュエルラインや燃料噴射装置の不調のつながる場合もある。

STPのガストリートメントの主成分はエーテル系の「ポリエーテルアミン」である。この物質はハイオクガソリンの洗浄剤をも凌ぐ優れた洗浄効果を持っており、継続的な使用により、エンジン内部(特に燃焼室回り)は常にベストな状態に保つことができる。特に、吸気側インテークバルブに堆積した不純物の除去には抜群の効果を発揮する。

過去、歴代のマイカーにはすべて使用して来たが、ともかく安心して使える。一度、雑誌の企画で4AG-EUエンジンのヘッド回りのオーバーホールをやった事があるが、その際、インテークバルブのあまりの綺麗さに驚いた経験がある。因みにそのエンジンは、新車時からレギュラーガソリン+STPガストリートメントの燃料を使用し、約50000kmほど走行した個体だった。

洗浄剤入りでハイオクガソリンを選んでいるのであれば、レギュラーガソリン+STPガストリートメントの組み合わせをお薦めする。

ホームセンターなどで安価で販売されているのを見つけたら、迷わず買いだめしておきたいアイテムの一つだ。











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アラビヤン焼そば



幻の名作 「アラビヤン焼きそば」である。

なぜ、アラビヤンなのか? 「アラビヤン」ではなく「アラビアン」ではないのか? なぜアラビヤンなのにインド人みたいなキャラなのか?

謎が謎を呼ぶ摩訶不思議なインスタント焼きそばの傑作、それがアラビヤン焼きそばなのだ。

「日清焼そば」が西の横綱であれば、「アラビヤン焼きそば」は東の横綱である。

なにせ発売元は赤坂に本社を構えるサンヨー食品株式会社。インスタントラーメンの大ベストセラーである「サッポロ一番」を世に送り出した、かのサンヨー食品である! 「アラビヤン焼きそば」がただのインスタント焼きそばであろうはずがない。

そのキッチュでポップなパッケージデザインからも、その容易ならぬ実力の片鱗垣が間見える。

そして、パッケージに踊るコピーが凄い!

「不思議な位おいしく出来ます」

何を根拠に? 思わず突っ込みを入れたくなるほど抽象的なコピーに、なぜか異様な胸のときめきを覚えてしま自分は変態なのだろうか??

さらに、

「摩訶不思議!? 香ばしくスパイシー たまらない味わいアラビヤン」

もう、これで絶頂である。アクメである。エクスタシーである。

ほぐした乾燥麵に絡む粉末ソースは、コピーの通りスパイシー。それに南国のパッションフルーツを彷彿とさせる甘酸っぱい味と香りが混然一体となり、「アラビヤン焼きそば」ならではの唯一無二、天上天下唯我独尊の味わいとなる。

かつては全国で販売されていたこのあ「アラビヤン焼きそば」であるが、現在では関東の一部でしか日常的に手に入れる事ができない。

全国発売の再会を切に希望する。

最後に。幸運にも手に入れられた場合、作る際には水はやや多めにするのがコツ。それを怠るとすぐに焦げついてしまい、団子状になる。麵がほぐれたら、粉末ソースが絡んだ状態でややうるおいを残す仕上がりをイメージし、水の量をコントロールするのが極意。

貴重な「アラビヤン焼きそば」だからこそ美味しくいただきたいものである。











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2012年3月9日金曜日

クルマの常識ウソ・ホント!?「冷えたエンジンを適温まで上昇させる「暖機運転」はホントに必要か?」


「新車の慣らし運転」と同じように、なんとなく常識として刷り込みされているクルマの取扱いとして、冷えたエンジンを適温まで上昇させる目的で行う「暖機運転」がある。

エンジン本体の金属部分は本来、十分な熱膨張をした状態で正常に作動する設定になっていて、エンジン本体が十分に熱せられない状態のときには、濃い目の混合ガスを供給しないとエンジンが正常に回転しない。このような不安定な状態での走行を避け、エンジンが十分な性能を発揮できる状態まで無負荷状態の空転運転が暖機運転である。

ということで、これも一理あるのだが、最近は暖機運転をすることが罪悪として見られる状況になっている。数年前までは「ガソリンのムダ遣い」、最近では「地球環境を破壊する極悪人」という目で見られる。

そうは思われたくないから、暖機運転なしで、エンジンを始動した瞬間にスタートをする。こんな状況を繰り返すとエンジンの寿命が短くなるのだろうか・・・。この点については、さほど心配することはない。

今の時代のエンジンは、できるだけ早く温度が適温に達するような工夫がされているし、停止状態でエンジンを回転させておくより、実際に走行を行ってエンジンに対する負荷を発生させたほうが早く適温に達することができる。

また、排気ガスを浄化する役目を持った触媒が正常に作用するには、ある程度の温度に達する必要があるため、この面からしても、走行によってエンジンに負荷を与え、エンジンの温度を早く適温に達成させることが地球環境保全につながる。

とはいえ、エンジンの機械部分にはクリアランス(隙間)が設けてあり、エンジンが冷えている状態のときにはクリアランスが大きいので、冷えているときに大きな負荷を与えたり高回転まで回したりすると、エンジン内部機構の磨耗が促進される。これも見逃せない事実だ。

よって結論としては、特に暖機運転をする必要はないが、ヒーターが温まり、水温計の針が80度付近を示すくらいまでの時間は高速走行や急発進などを避けるべき、ということになる。

また、エンジンやミッション各部にオイルが循環するには30秒くらいの時間がかかるので、スタートまでに、これくらいの余裕時間は見る必要がある。

なお、ごく一般的な市街地走行をした場合、ヒーターが暖かい風を送ってくれるまでの時間は、約15分から30分というのが目安。それよりも極端にエンジンの温まり具合が悪い場合には、エンジンの冷却系統をチェックしてみる必要があるかもしれない。

ヒーターが温まる以前に走行が完了してしまうような短距離走行を毎日続けるとか、無駄な暖機運転を繰り返していると、エンジン内部の磨耗が大きくなり、エンジンの寿命が短くなる。だから、日常、こんな走行を繰り返しているオーナーは、時には高速道路を高速走行してエンジンに開放感を与えてやるべきだ。

クルマは、走ることを目的にして造られているものなので、それなりに走らせることが長寿命の秘訣でもある。






2012年3月6日火曜日

クルマの常識ウソ・ホント!? 「新車を買ったら慣らし運転をする」の根拠と信憑性について


「新車を購入したら慣らし運転をする」。こんな常識を持っているオーナーは少なくない。逆に、慣らし運転などは必要ないと考えているオーナーもいるはずだ。

一般的に、外国車の取扱い説明書では慣らし運転を推奨していることが多いのに対し、国産車で慣らし運転の必要性を強調している取扱い説明書は、ほとんど見かけない。

自動車メーカーの技術者の間でも、慣らし運転の必要性についての意見は様々だ。例えば、ごく一般的な大衆車に携わっている技術者は「慣らし運転などは必要ない」と言い、モータースポーツに出場するようなポテンシャルを備えたクルマの技術者は「もちろん慣らし運転は必要だ」と強調する傾向がみられる。

ただし "慣らし運転推奨派"も"慣らし運転不要派"も、「新車の段階では急激な操作は行わないこと」という注意点を挙げている点に関しては共通している。

この「急激な操作」という言葉はいかにも曖昧な表現だが、一般的な感覚としては、「タイヤに大きな負担をかけないような走行」ということになる。つまり、急ブレーキや急発進、急激なコーナーリングを避けるということだ。
 
ここで"急激な走行の基準"としてタイヤの負担度合いを例にしたのには、それなりの理由がある。

タイヤは柔軟性のある生き物のようなものであり、実際の走行によって成熟する。だから、タイヤを新品に交換したときには、最低100kmくらいの距離はタイヤに対する負担が少ない走行をする必要がある、というのは正しい常識。この点は、もちろん新車時の走行でも通用する。

それでは、新車全体としてみた場合、どの程度の距離まで気を使った走りが必要なのか。これは、ほぼ1000kmという距離が一つの目安になる。

この走行距離に関する根拠が特にあるわけではないが、メーカーによっては新車の1000km点検を受けるよう推奨しているし、1000km走行時点で各部分を増し締めすることは、何十年にもわたって常識とされていたメンテナンスの基本だ。

もっとも、現代の乗用車では、シャシーもエンジンも増し締めという作業が発生することは皆無。1000km走行時が一区切りとされているのは、その時代からのなごりのようなものだ。

ということで、これはもちろん特に根拠のあることでもなく、あくまでも個人的な意見としてではあるが、走行距離が1000kmに達するくらいまでは、ごくごくおとなしく走行すれば、クルマが喜んで以後、末永く元気でいてくれるんじゃないでしょうか。という気がする次第ではあります。








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