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2012年3月6日火曜日

クルマの常識ウソ・ホント!? 「新車を買ったら慣らし運転をする」の根拠と信憑性について


「新車を購入したら慣らし運転をする」。こんな常識を持っているオーナーは少なくない。逆に、慣らし運転などは必要ないと考えているオーナーもいるはずだ。

一般的に、外国車の取扱い説明書では慣らし運転を推奨していることが多いのに対し、国産車で慣らし運転の必要性を強調している取扱い説明書は、ほとんど見かけない。

自動車メーカーの技術者の間でも、慣らし運転の必要性についての意見は様々だ。例えば、ごく一般的な大衆車に携わっている技術者は「慣らし運転などは必要ない」と言い、モータースポーツに出場するようなポテンシャルを備えたクルマの技術者は「もちろん慣らし運転は必要だ」と強調する傾向がみられる。

ただし "慣らし運転推奨派"も"慣らし運転不要派"も、「新車の段階では急激な操作は行わないこと」という注意点を挙げている点に関しては共通している。

この「急激な操作」という言葉はいかにも曖昧な表現だが、一般的な感覚としては、「タイヤに大きな負担をかけないような走行」ということになる。つまり、急ブレーキや急発進、急激なコーナーリングを避けるということだ。
 
ここで"急激な走行の基準"としてタイヤの負担度合いを例にしたのには、それなりの理由がある。

タイヤは柔軟性のある生き物のようなものであり、実際の走行によって成熟する。だから、タイヤを新品に交換したときには、最低100kmくらいの距離はタイヤに対する負担が少ない走行をする必要がある、というのは正しい常識。この点は、もちろん新車時の走行でも通用する。

それでは、新車全体としてみた場合、どの程度の距離まで気を使った走りが必要なのか。これは、ほぼ1000kmという距離が一つの目安になる。

この走行距離に関する根拠が特にあるわけではないが、メーカーによっては新車の1000km点検を受けるよう推奨しているし、1000km走行時点で各部分を増し締めすることは、何十年にもわたって常識とされていたメンテナンスの基本だ。

もっとも、現代の乗用車では、シャシーもエンジンも増し締めという作業が発生することは皆無。1000km走行時が一区切りとされているのは、その時代からのなごりのようなものだ。

ということで、これはもちろん特に根拠のあることでもなく、あくまでも個人的な意見としてではあるが、走行距離が1000kmに達するくらいまでは、ごくごくおとなしく走行すれば、クルマが喜んで以後、末永く元気でいてくれるんじゃないでしょうか。という気がする次第ではあります。








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