またしても中華街で隠れた名店を発掘してしまった。
メインストリートから一本外れた路地を繋ぐ裏路地にひっそりとその店は佇んでいる。
「龍華楼（りゅうかろう）」は裏路地の一軒家レストランだが、一階、二階を合わせても50席ほどの小さな店。
例によって、食いしん坊のうちの娘との中華街グルメ探検の際に見つけた店だが、改めて我々の感と舌に感動した（笑）。
まず注文したのは、店の名前はついた「龍華楼炒飯」。お値段はお手製のワンタンが入ったワンタンスープと、これまたお手製の杏仁豆腐が食後のデザートについて、なんと1000円ポッキリと超リーズナブル。
銀色の小型の中華鍋に盛られ登場した「龍華楼炒飯」は、いわゆる餡かけ炒飯で、シンプルな玉子炒飯の上に、ホタテ、鶏肉、赤ピーマン、人参、といった具材が入った餡かけが掛かっている。
テーブルに供された時、量的に少ないかなと思ったのは大きな間違い、小型の中華なべが凹んでいるので、結構なボリュームである。しかも、餡かけがふんだんにかかっており、炒飯が見えないほどだ！！
餡かけの味付けはとても上品で、具材の旨味が餡かけに溶けこんでいる。さらに、具材の鶏肉やホタテの火の入り方も絶妙。ベースとなる玉子チャーハンの味も薄味で、餡かけとの相性は抜群！ 久し振りに美味しい炒飯に出会った。
そして、炒飯に付いてくるワンタンスープの味も薄味でGood。手作りワンタンもしっかりしたもので、具材の旨味、皮の食感とも高水準。スープの量もたっぷりで、手作りワンタンは大きものが3つも入っている。このスープだけでもかなりの満腹感となる。
そして最後のデザート、杏仁豆腐。蜜は甘すぎず、手作り杏仁豆腐からはほんのりアーモンドの香りがする。行きつけの名店、愛群の杏仁豆腐に相通ずるものを感じた。とても上品な甘みと食感で大満足。本当に美味しい。これで1,000円は本当にバーゲンプライス！
次に注文したのは、どうしても気になり食べたかった「香港風チャーシュー入り醤油焼きそば」。
これも同じく銀色の小型の中華鍋に盛られ登場。黒い蒸し麺とシャキシャキのモヤシ、ニラ、赤唐辛子、赤ピーマン、自家製とおぼしき叉焼の細切りといった具材を炒め、中華醤油で味付けしたシンプルな焼きそばだが、これがまた美味い！ 蒸し麺の硬さと火の通り加減が絶妙！ 具材の味付けバランスとも最高で、特にシャキシャキのモヤシの食感は感動もの。一度食べるとやみつきになる逸品だ。
広東、四川の両方の料理を標榜している店なので、メニューには激辛風の麻婆豆腐もある。ぜひ次回は食したいものだ。
中華街の裏路地で発見した隠れた名店、通いつめてさらなる探求をして行きたい。
神奈川県横浜市中区山下町139
TEL：045-641-7088
営業時間：
平日
ランチ ：11：00～15：00（L.O.14：30） ディナー：17：00～22：00
土･日･祝：11：00～22：00 定休日：無休
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