2013年5月6日月曜日
夜間のハイビームは自転車や歩行者を危険にさらす凶器となる!
最近のクルマのハイビームはHIDなどの普及で非常に明るい。もっともハイビームは通常のライトでも十分にまぶしいので、どちらにしても対向車にとっては危険だ。
もちろん、バイクや自転車もハイビームにさらされるとまぶしいのには変わりない。バイクの場合、対向するクルマがハイビームの時にはこちらもハイビームで「まぶしいよ!」と警告あるいは対抗できるが、自転車の場合はそれができないので辛い。全く無力なのだ。
以前の事だが、細い道路を通っていると、向こうから自転車が来た。まぶしいだろうとハイビームからロービームに切り替えると、その自転車に乗っていた人はすれ違いざまに「ありがとう!」と声をかけてくれたのだ。
ハッとした。そうか、やはり自転車もまぶしいのだ! 当たり前のことだが、この時はじめて実感したのだった。
相手は自転車であろうが通行人であろうが、まぶしいことには違いない。クルマに乗っているとなんだが偉くなったような気になるのだが、よく考えてみると、ただ鉄の箱に囲まれ、パワーのあるエンジンでスピードが出せるだけのこと。歩行者や自転車、バイクより力はあるので、なにか特権を得たような気になっているだけなのだ。
自転車に乗っていた人の「ありがとう」の一言ですっかり目覚め、またうれしかった。
それ以来、細い道路では歩行者であろうと自転車であろうと対向する場合はハイビームにしないよう心がけている。暗い道路では時には、歩行者や自転車などを確認するために、ついハイビームにしたくなるが、ハイビームにしても一瞬ですぐにロービームに切り替え、また、スピードを落として対処するようにしている。
夜間、自転車に乗っていると、暗い道路でよく対向車のハイビームにさらされる。どうしてもついライトを見てしまうものだから、こちらはまぶしさで一瞬、辺りが見えなくなってしまう。
夜の山道でこれをやられた経験もある。対向車のライトはロービームでもほとんど辺りが見えなくなるほどまぶしいのに、ましてハイビームにさらされて横の溝に落ちそうになったのだ。自転車乗りには命がけだ。
ドライバーは常に対向する人に思いやりをもちたいものだ。
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