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2012年8月4日土曜日

猛暑を吹き飛ばす爽やかな一本! " CAVA ピュピトレ Brut "





連日の酷暑に身も心も疲れきっている諸兄も多い事と思う。

遅ればせながら " 残暑お見舞い申し上げます " 。

こんな時期、ワイン飲みとしてはちょいと重いフルボディの赤はな~、かと言ってキリリと冷やした白では物足りないし、いわんやビールなんぞというプロレタリアートの飲み物など飲みたくないし・・・、とお悩みの事とお察しする。

そんな迷えるワイン飲みの悩みを一刀両断で解決してくれるのがこれ、そう、スパークリングワイン。いわゆる一つの " 泡 " 系である。

シュッポ~ンと景気よく行きましょう! と、威勢よくけしかけてみたものの、やはり本物のシャンペンはちと財布にスパルタン。かと言って、ワインに炭酸ぶち込んだわけのわからんスパークリングじゃ悪酔いしそうだし・・・。

そこでお薦めのなのがスペインの誇るスパークリング " CAVA " 。

CAVAはシャンペン(シャンパーニュ)と同じくらい古い歴史を持つスパークリングワインで、その90%はカタルーニャ地方ペネデス地域の中心地「サン・サデュルニ・ド・ノヤ」とその周辺で生産されている。

またCAVAは、シャンパーニュ地方のシャンペンと同じく超手間と暇のかかるメトード・トラディショナル方式により作られていることでも有名。

メトード・トラディショナル方式とは、ワイン原酒を糖分と酵母とともに瓶詰めして瓶内で2度目の発酵を行い、二酸化炭素を生成する伝統的な発泡酒の製法。シャンパーニュ地方におけるシャンパーニュ方式(Méthode Champenoise:メトード・シャンプノワーズ)と同義語である。

シャンペン(シャンパーニュ)と異なるのはブドウ種のみ。

シャンペンは白ぶどうのシャルドネ種、黒ぶどうのピノ・ノアール種、ピノ・ムニエ種の三種類のぶどうを使って作られるのに対し、CAVAはチャレロ、マカベオ、パレリャーダの三種類。

たくましいボディとしっかりしたストラクチャーを生みだすチャレロ、芳醇なアロマのエレガンスなマカベオ、そして、心地よい酸味のパレリャーダの組み合わせは、本家シャンペンにも勝るとも劣らない味わいと風格を感じさせる。

数あるCAVAの中でも個人的に特にお薦めなのがこれ " ピュピトレ Brut " 。

名前はメトード・トラディショナル製法における第8工程「ルミアージュ(動瓶)」の作業に由来する。

ルミアージュは、二次発酵によってできたオリやその他の沈殿物を、瓶から取り除きやすくするために瓶の口(栓がしてある方)に集めるための作業である。

ピュピートルという特殊な架台に瓶口を下してに差込み、数ヶ月間に渡って毎日1/8ずつ瓶を回転させてオリが瓶口に集まるようにする。それと同時にピュピートルの脚の部分を少しずつ開いていき、最終的には瓶が栓を下にしてほとんど逆さまに立つ位まで続けられる。

ピュピトレとはピュリトールのスペイン語読み。つまり「このお酒は伝統のメトード・トラディショナル製法で作られてますよ」という誇りと自己顕示の表れなのだ。

よく冷やして開栓、シャンペングラスに注ぐと、きめ細やかな気泡なグラスを満たす。色は薄いゴールデンイエロー。メトード・トラディショナル製法作られたスパークリングワインらしく炭酸はナチュラルでやや弱め。

口に含むとまずマカベオの華やかなアロマを感じる。さらに、力強いチャレロの骨太のボディの上に、爽やかな酸味のパレリャーダが舌を楽しませてくれる。

炭酸が強過ぎないため喉越しもマイルド。ごくごくいけるから危険だ(笑)。

夏のこの時期、焼き鳥なんぞと組み合わせるのも一興。

価格帯も含め、肩肘張らず気軽にスパークリングを楽しむには最適な一本だ。









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