久しぶりに素晴らしい店に巡りあったのでご紹介しよう。
その名も " 神奈川県漁連直営食堂 ぎょれん市場 " 。
場所はJR新杉田と京浜急行金沢八景とを結ぶシーサイドラインの「南部市場駅」で下車して徒歩1分の。横浜市民及び近隣の台所、横浜南部市場の対面にある。
名前からすると、いかにも頭に鉢巻巻いた威勢のいいオジサンが切り盛りする、刺身定食や海鮮丼をメインとする和風レストランが思えるが、ところがぎっちょん、その外見、内装ともまるでニースやマルセイユの海沿いにあるコジャレたビストロ。そして店を切り盛りするのは、目にも眩しいコック服に身を包んだイケメンシェフ二人。そのうちの一人(店長)は、そのルックルが中村獅童に似た益荒男系和風イケメンである。
さて、肝心の料理だが、さすがは無国籍海鮮料理を標榜するだけに、メニューを見ればアクアパッツァあり、刺身あり、煮魚・焼き魚あり、まさに各国料理の博覧会や~(彦摩呂風)。
そんな中から、まずは一皿、 " モウカザメのアジアン焼きそば風パスタ "(税込1000円) をオーダーしてみる。
しかし、モウカザメってなんだ? 「聞くは一時の恥聞かぬは一生の恥」とも言うではないか。早速店長に聞いてみる。
「モウカザメってなんですか?」
「サメです」。?? そんなことわかっとるわ!(笑)
「モウカザメというサメの肉をそぼろ状に仕上げたものをパスタの具に使っているんです」
なるほど、これは期待できそう。
と、待つこと暫し、その一品がテーブルの上に置かれた。
おおお! トッピングされた白ネギが美しいではないか。
チンゲン菜とエビ、それにモウカザメのそぼろが。。
さっそく一口。
う、美味い! ナンプラーの酸味とコク、唐辛子(ラー油?)の辛味、ゴマ油(?)の芳醇な香り、隠し味の醤油のまろやかさが渾然一体となったエスニックスープが、やや細麺のパスタによく絡んでいる。
その味はまさに無国籍。タイの屋台で食べるパッタイのヨーロピアンアレジンに和のテイストを加えたものとでも表現すれば良いだろうか。ともかく美味いww。
モウカザメのそぼろは、醤油と生姜で味付けされており、その触感は上質なチキンを彷彿とさせる。
息つく暇もなく食べ尽くし、次なる一皿へ。
メニューでもう一品気になっていたものが。それは「〆さばの棒ずし」。
" サバ男 " と呼ばれるほどサバには目がないわたし、当然が我慢できるはずもなく注文ww。
中村獅童シェフ自ら、小田原沖で朝あがった新鮮なゴマサバをマイルドな米酢で浅〆にし、フックラと炊きあげたご飯で作った酢飯の上に巻き込むようにして棒ずしが完成。
その鈍く光る銀色のサバ肌は、抜群の鮮度の証。
我慢できずに、大胆にカットされた棒ずしをおもむろに口に運ぶ。
口に含んだ瞬間、トロけるようなサバの脂が口腔一杯に広がり、それが脳内のエンドリフィンの分泌を激しく促した。
ジーン、痺れるようなエクスタシーの後、思わず涙が頬を伝った。
美味い! 美味すぎる!!
浅〆のサバはほとんど生、まるでサバの刺身を食べているよう。
刺身で食えるサバといえば、大分豊後水道で採れる関サバか、三浦半島浦賀水道で採れる松輪の金サバくらいしか知らないが、この小田原産朝採ゴマサバの美味さたるや、それに優るとも劣らない。
脂がのった旬のゴマサバは、ここまで美味いのか~!!
思わず絶叫したくなるほどの美味さだった。
しかも、これで1000円! この超鮮度の〆サバ棒ずしが僅か1000円で食せるのである。
これを至福と言わすして何を至福と言ったらよいのだろうか?!
次回は " かさごのアクアパッツァ " などにも挑戦してみたいものだ。
八景島シーパラダイスや金沢動物園にお越しの節にはぜひとも " 神奈川県漁連直営食堂 ぎょれん市場 " に立ち寄ってほしい。いや、立ち寄りべきだ。そうしないと人生損する。
ぜひご自分の舌でその味を確かめてほしい。
神奈川県漁連直営食堂 ぎょれん市場
神奈川県横浜市金沢区富岡東2-1-22
☎ 045-353-8820
金沢シーサイドライン南部市場駅 2番出口 徒歩1分
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