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2012年8月27日月曜日

THE COMBAT PISTOL  " SIG P226 NAVY "

シグ・ザウエル&ゾーン社のP226は、その高品質で高精度な作りから " ハンドガンのROLEX " と呼ばれたSIG SAUER P210をルーツとし、その後継モデルで、ダブルアクションハンドガンの先駆けとなったSIG SAUER P220のDNAを受け継ぐ世界最高峰の軍用拳銃である。

P220との大きな違いは、マガジンがダブルカーラム化されたことだ。

ダブルカーラムマガジンの採用により、装弾数は9mmパラベラム弾(9mm×19mm)の場合は15+1発、.40S&W及び.357SIG弾の場合は12+1発と大幅に多弾倉化された。

高精度、堅牢を誇るSIG社のハンドガンらしく、長時間、水や泥の中に浸けた後でも確実に作動するほど信頼性が高い。

コルト・ガバメントM1911の後継モデルを決める米軍のトライアルでは、その高精度、堅牢性、耐久性は高く評価されたものの、マニュアルセーフティを備えていないこと(デコッキング機構のみ)や高価格なことからイタリアのベレッタM92Fに敗れた。

しかし、一般の兵隊と異なり、武器の取り扱いに熟達した精鋭中の精鋭が集う特殊部隊(NAVY SEALsなど)では、P226は好んで採用され、その堅牢性と信頼性、そして高い精度で絶大な信頼を得ている。

P226 NAVYは、US NAVY SEALsが採用するMK24(腐食を抑えるためリン酸塩皮膜処理がされている)の民間用モデルで、スライドに施された「錨」のマークが、世界屈指の特殊部隊US NAVY SEALs正式採用拳銃であることをアピールしている。

現在SEALsでは、MK24(P226 NAVY)の改良型であるMK25 を採用しており、特殊コーティングの他に厳密にピカティニーレール規格(光学スコープ、特殊スコープ、タクティカルライトなど、増え続ける小火器の付属品に対応するため、アメリカ陸軍ピカティニー・アーセナル兵器製造所が標準化を提案した小火器用の規格化・システム化されたオプション取り付け台)に改められたアンダーマウントや蓄光サイトを備えている。

まるでシルクのように滑らかで遊びの少ないトリガープル、鋭角的だがマイルドなリコイル、そして時計のように正確な命中精度、それらすべてがSIG P226が超一級品のコンバットハンドガンであることを物語っている。

USでもかなりの高額な部類に入る拳銃だが、特殊部隊の隊員や、法執行機関のエージェント達が自腹を割いてまで購入するのもむべなるかなである。














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