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2012年11月15日木曜日

バロン・フィリップ・ド・ロスチャイルド " カデ・ドック・メルロ "





バロン・フィリップ・ド・ロスチャイルドのカデ・ドック・メルロは、5大シャトーの一つに数えられる、シャトー・ムートン・ロートシルトを所有するバロン・フィリップ・ド・ロスチャイルド社が、伝統的なノウハウと最新技術を融合して作り上げた逸品である。

ロートシルトとはロスチャイルドのドイツ語読み(フランス語ではロッチルド)、ボルドーから北西50km、メドックのポーイヤックにあるシャトー・ムートン・ロートシルトは、世界で最も偉大なクラレット(ボルドー産赤ワインに名称)の一つを産出する名門シャトーである。

このワインはカデ(末っ子)の名称からもわかるようにカッコよく言えばエントリークラス、ぶっちゃけて言えば廉価版。

しかし、地球の支配者ロスチャイルドを侮ってはならない! たとえOC(地酒)クラスであっても手抜きはしない。

早速開栓し、少し開くのを待ってテイスティング。

カラーはメルローらしい深いガーネット色、フルーティーな味わいの中に、プラム、ブルーべリーといったベリー系果実、さらにデーツや干し柿といっ完熟系果実の芳醇で甘美なアロマを感じる。

早熟なメルローらしくタンニンはやや強めだが程よい酸味と融合し、全体にクセのない丸みのあるストラクチャーに仕上げられている。

味わいは一言で言えば濃厚。しかしながら、はちきれんばかりの果実感が詰まっているので、バランスがよく飲みやすいワインである。

しかしながら、その高い完成度とは裏腹に、価格は極めてリーズナブル。恐るべきコストパフォーマンス!

初心者のエントリーモデルとして、舌の肥えたワイン通のデイリーワインとして、幅広い客層の幅広いニーズを満たすことができる万能ワインとして、憶えておいて損はない一品である。












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