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2012年2月10日金曜日

クルマの常識 ウソ・ホント!?「使い方によって違うバッテリーの寿命」


一般的に誰でも、痛い目に合ったことは忘れない(笑)

クルマに関するトラブルの中で圧倒的に多いのは、バッテリーが上がってしまうこと。これで痛い目に合うことが多い。だから、バッテリーに関して神経質になっているオーナーは少なくない。

バッテリーは、寿命による自然減少によって上がってしまうケースと、ルームランプの消し忘れなどによる自分のミスによって上げてしまうケースがある。このうち、後者の"自分で上げてしまった"ほうは、ある程度、原因の見当がつく。

「スターターを回したけれど、スターターが回らない」あるいは「スターターの回り具合が弱くて、エンジンが始動しない」。こんな時、ふと、ルームランプがロウソクの炎のように弱々しく点灯しているのに気付く。ここで自分の失敗にも気が付く。

また、バッテリーが完全に上がってしまっている時には、イグニッションスイッチを回転させても、スターターがウンともスンともいわないから、「あら? 不思議」ということになる。

まあ、このあたりの判断は、まったく経験や知識が無ければ、ただ、おろおろとJAFの電話番号を探すことになるかもしれない。だが、それなりの知識があれば、クルマを持っているお友達を呼んで「バッテリー貸してくれ」と頼む方法もある。

ここで、ちょっと不思議(?)に思うのは、他のクルマのバッテリーをブースターケーブルで繋いでエンジンをスタートし、数キロとか数十分走行した後は、前回エンジンスタートできなかったことを忘れてしまったように、スターターが元気に回るケースが圧倒的に多いこと。

ということは、バッテリーの電気なんか無くてもエンジンは回るという証拠だし、エンジンの回転に伴ってオルタネーター(充電装置)が発電すれば、バッテリーは自然に充電されるということでもある。

だが、バッテリー上がり後の走行が、エアコンを使いながらヘッドランプを点灯させてのノロノロ走行などということになると、ちょっと条件が変わってくる。

こんなときは、ヘッドライトやエアコンを作動させるための電気で手一杯になり、オルタネーターはバッテリーを充電するだけの余裕がない。こうなると、次の自力エンジン始動が難しくなる可能性が出てくる。そして、こんな状態が何度か続くと、' バッテリー上げ ' トラブルだったものが、' バッテリー上がり ' トラブル、つまり、バッテリーの寿命という状況に至ることになる。

バッテリーの寿命を左右する要素の一つは、充電と放電の回数であり、そこに完全放電(バッテリー上げ)に近い状況が加わると、バッテリーの寿命は、さらに極端に短くなってしまうのだ。