日本の自動車メーカーの海外向けCMは、クルマ本来の走行性能を訴求する魅力的な内容のものが多い。
翻って、日本国内向けのCMを見ると、アイドルや芸能人、それにスポーツ選手を起用した単なるイメージ広告ばかりである。
本来は主役であるクルマがメインフォーカスされなければならないのに、CMキャラクターだけが目立って、クルマはまるで刺身のつま状態である。
まあ、四角くてデカイ、単なる箱車ばかりがもて囃されるクルマ民度の低い日本においては、それもまたいた仕方のないことなのかも知れないが、せめてSUZUKI新型SWIFTレベルのアクティブでエキサイティングなCMもぜひ作ってほしいおのだ。
そんな気持ちも込めて、1989年にUS NISSANが制作した' NISSAN 240 SX 'のCM。
気持ち良さそうにツインドリフトを披露しているのは、ニュージーランド出身のベテランラリードライバー、ロッド・ミレンと、その息子のスティーブ・ミレン。
ファンツードライブをこれほどまで見事に表現したCMも、ちょっとないんじゃなかろうか?
因みに、このCMがオンエアされていた1989年当時、日本においては、まだD1の影も形もない時代であるWW
やはりクルマは走ってナンボである。