ブラジルがポルトガル領だった19世紀初頭、人身売買でアフリカから連れて来られた黒人奴隷が、自らの身を守るための格闘技が起源とされる格闘技カポエラ。
手錠に繋がれて、腕の自由を失っても、アクロバチックな動きの足技だけで敵を倒すことができるカポエラは、黒人奴隷は看守を誤魔化すために音楽に合わせ、踊りに見せかけて練習したため、格闘技というよりも舞踏的な要素が強いとされてきた。
しかし、実はカポエラは、とてつもない破壊力を秘めた恐るべき格闘技なのである。
驚異的な柔軟性を兼ね備えた肉体は、変幻自在な猿(ましら)の如き動きで敵を翻弄し、鞭のようにしなやかで強靭な蹴りで敵を倒す。
優雅な動きは死の舞踏。カポエラ、恐るべし!
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