2013年4月25日木曜日
中古車購入時には注意しておきたいリコール処置の有無
クルマの安全を確保するために必要な手段の一つとして「リコール」制度がある。
このリコールという言葉にはいろいろな意味があるが、クルマに関しては「不良品の回収」制度であり、実際は、「メーカーが費用を負担して行う無料の修理」ということになる。
クルマには種々のトラブルがつきまとうものだが、そのようなトラブルのなかで「道路運送車両の保安基準」(以下、「保安基準」)に適合しないか、あるいは適合しなくなる恐れのある部分が発見された場合には、カーメーカーが国土交通省に報告を行い、同時に、その対象となるクルマに対して処置を行うのがリコール。これに対し、保安基準とは関係なく、個々のユーザーがメーカーに対して無料修理を要求するのは「クレーム」だ。
ここで登場する保安基準とは、クルマに必要な基本機構や、それぞれの機構の基本性能などを決めている法律のようなもので、この基準にマッチしない要素を備えたクルマは、絶対に車検に合格できない。
一般に市販されているクルマは、この保安基準の全てについて基本的に合格している。だが、通常の使用をしている間に保安基準に適合しない状態が発生する可能性がないとはいえない。その原因は、それぞれの部品の設計ミスであったり、製造上のミスであったり、あるいは部品を車体に組み付けるときの作業ミスなど、いろいろな状況がある。このように、あきらかにカーメーカーに責任がある要因に対しては、カーメーカーが回収して処置を行うことになる。
リコールの対象となった部分は、すでに"病気に犯されているもの"とみなされるため、リコールの処置を行っていないクルマは、厳密にいえば故障車のようなもの。また車検に合格するための条件は、『道路運送車両の保安基準に適合しているクルマ』あるいは『道路運送車両の保安基準に適合しなくなるおそれのないクルマ』だから、リコールの未処置車は車検に合格することができないことになる。そして、公表されたリコールの項目に対する処置を行ったクルマには、リヤガラスの部分にリコール処置が完了していることを示すステッカーを貼ることになっている。
ということで、特に中古車を購入したときなどは、このようなリコールに対する処置が完了しているかどうかを確認したほうが無難。知らずに乗っていると、突然、ハンドル操作ができなくなるとか、エンジンルームから火が出るとか、ブレーキが効かなくなるといった、怖い状況に陥ることになるかもしれない。
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