1985年、WRC屈指のタフイベントであるギリシャのアクロ・ポリスラリーにおいて、圧倒的な戦闘力を誇る4WD Gr.B勢に真っ向勝負を挑み、見事に総合3位を勝ち取ったFR Gr.Bマシンがあった。
その名はMAZDA SA22C RX7 Gr.B 。
快挙から遡ること4年前、1981年のRACラリーに出場したほぼ市販車レベルのSA22C RX-7が総合11位という高成績を収めた。それを受けマツダはSA22C RX7をベースとした本格的なインターナショナルラリー仕様車の開発に着手した。
1983年5月にベルギーを本拠地として設立されたマツダ・ラリーチーム・ヨーロッパ(MRTE）は、その年のアクロポリス・ラリーから12Aエンジンを搭載したグループⅡ仕様のRX-7でラリー活動を開始。翌年の1984年には搭載エンジンが13Bエンジンに換装されグループB仕様に進化。同年のアクロポリス・ラリーで総合9位の戦績を残す。
Gr.B RX7のデビューから一年後の1985年、ヨーロッパで最も過酷なラリーと言われたアクロポリス・ラリーにおいてイングバール・カールソンが駆るグループB仕様のRX-7が総合3位入賞を果たし、MRTEのボスであるA・ヴァルンボルトも6位入賞という輝かしい成績をおさめた。
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