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2011年8月27日土曜日

チューニングの基礎知識  「スポット増し」


クルマのボディは、いくつもの鉄板が組み合わさって構成されており、それぞれの鉄板は溶接やスポットによって組み合わされている。ボディの構成手段として使用されているスポットは、基本的には数が多いほうがボディ剛性は高い。しかし、自動車メーカーとしては、ボディを製造する作業を省力化する意味で、できるだけスポットの数を少なくすることを目指している。

一般的な走行であれば、自動車メーカーが設定したスポットの数で充分だが、モータースポーツでの使用となると、ノーマルのスポットだけでは十分な耐久性を確保することはできない。また、ボディの剛性が充分に確保されていないと、強化したサスペンションにボディが負けてしまう。スポット増しには、そのような点を解消する目的がある。

クルマのボディには、ドアやボンネット、トランクリッド、フロントフェンダーなどがボルトやナットで装着されており、これらのパーツ類は、ボディの基本剛性に大きな影響を与えることがない。よって、ボディ強化を目的としたスポット増しを行うのは、ボディに装着されているドアなどの付属パーツを除外した部分ということになる。

ボディ強化が目的のスポット増しは、フロアのパネルを中心にしたメンバーや、梁のような構造になっている部分に対してとくに数多く行われる。ところが、このような部分にスポットを十分に打ち込むにはボディを丸裸にする必要があり、これがかなりの大作業。エンジンもサスペンションも、すべてボディから外した状態にしないと、十分な作業を行うことができない。また、スポット増し作業のノウハウとして、それぞれの車種に対して最適なスポットポイントを知っていることも必要。つまり、人間で言えば、鍼灸のツボのようなものである。

本格的なボディ強化目的のスポット増しを行ったことがないユーザーにとっては、ちょっと想像できないような作業費用になるはずだ。本格的なモータースポーツ用のボディをつくるには、細かいノウハウを持ち合わせているショップに作業を依頼すべきで、そのほうが最終的に好結果を得ることができる。スポット増しを行うほどハードなボディチューニングを行うのであれば、そのクルマはかなり本格的なモータースポーツ用マシンになるはずなので、その面に対応できるショップとなるとかなり限定される。









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