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2011年8月30日火曜日

チューニングの基礎知識  「ブレーキローター」


ブレーキローターは一般的には、新車の時点から解体に至るまでの間、交換する必要のないパーツである。

しかし、チューンドカーなどでハードな走行を繰り返した場合などには、ローターにレコードライン状の傷が発生したり、1mm以上の磨耗が発生することがある。また、ローターに対する食いつきがよく、利き具合の優れたブレーキパッドを使用していれば、当然、ローターの磨耗が大きくなる。

傷が入ったローターは、表面を研磨することで再び使用できる。ブレーキパッドを新品に交換したときには、パッドが赤くなるくらいまでブレーキを過酷に使用して焼きいれを行うが、ブレーキローターのほうも、熱が加わったものは利きの面で有利な状態となる。そのため、ローターの磨耗度が1mm以上の限界に達していない場合は、研磨を行って再使用したほうが有利な面もある。

ブレーキローターを研磨する場合、左右両輪のブレーキをいっしょに行うのが基本。ディスクブレーキはドラムブレーキと違い、あまり片利きが発生することはないが、場合によっては左右不均衡で不安定なブレーキになってしまう可能性もある。

ブレーキローターは基本的にキャリパーと一体のパーツだが、ブレーキ強化を目的にするなら、ハブの部分を改造してサイズの大きなローターとキャリパーを組み込むことで、ブレーキのチューニングアップを図ることができる。違った車種のローターと自分のクルマのハブを組み合わせるにはかなり精度の高い加工が必要になるため、タイヤをインチアップするようにはいかないが、ボーリング工場などに依頼すれば加工を引き受けてくれることが多い。

ブレーキに関しては、サイズが大きすぎて困るということはない。もちろん大きいといっても常識範囲だが、もしローターやキャリパーを大きくしたことによってブレーキ性能が上がりすぎたときには、ブレーキパッドの一部をカットすることで、適度な利き具合にすることもできる。

ブレーキに関連するチューニングとしては、ブースターの能力を大きなものにすることも考えられるが、エンジンルームの余裕を考慮すると、ブースターのサイズアップは困難なことが多い。

' しっかり感 ' のあるブレーキを目指してチューニングするのであれば、ブレーキ機構の基本であるローターのサイズアップのほうが、よい結果が得られることが多い。









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