コンバットシューティングの始祖ジェフ・クーパーをして「これが.45ACPであれば世界最高のコンバット・オートである」と言わしめた名銃Cz75。
ワルシャワ条約機構の一員だった旧チェコスロバキア(現在のチェコ共和国)のČeská zbrojovka=チェスカ・セブロヨスカ(チェコスロヴァキア国営銃器工場)で1975年から製造されたこのオートマッチ・ピストルは、その高精度な加工技術と優れた命中精度により、共産圏のみならず当時の西側諸国からも高い評価を得た。
マガジンに15発、チャンバーに1発の計16発の9mmパラベラム弾(9mm×19mm)を装填可能なダブルカーラム(2列弾倉)や、ダブルアクション機構、コックアンドロック式の手動セフティなど、Cz75に採用されたメカニズムは、現在の軍用オートマチック拳銃のデファクトスタンダードとなっている。
現行Cz75にはいくつかのバリエーションが存在するが、フレーム下部にアクセサリーレールを装備したCz75 SP-01はコンバットシューティング用のスペシャルモデルだ。