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2010年9月19日日曜日

TOYOTA KP47型スターレット&KP61スターレットの思い出


トヨタの主力大衆車・パブリカから派生したモデルがパブリカ・スターレットである。

パブリカはファミリーをメインターゲットにしたモデルだったが、パブリカ・スターレットのメインターゲットはヤング層。その中でもクルマ好きの若年男性層に狙いを定めたモデルだった。

KP47型パブリカ・スターレットのキャッチコピーは「二人の愛のカプセル」。

確かに、シフトチェンジの際、助手席に乗る人の太股に当たってしまう(正確には「ぶつかる」)ほど狭い室内は、彼女を乗せるにはうってつけの空間だった(爆)

当時は「クルマを持っていれば女性にモテる」、逆に言えば「クルマがなければ女性にモテない」時代だった。

故に、当時のヤング男性は、サカリがつくお年頃になると真っ先に4輪の免許をとり、中古でもなんでもいいからマイカーを購入するというのが大人の男になるための通過儀礼だった(笑)。

現在のクルマ離れの若者など想像もできない「良き」時代だった(苦笑)

KP47型パブリカ・スターレットの後継車として誕生したのがKP61型スターレットである。

3Boxからスポーティーな2BoxボディとなったKP61型スターレットは、前モデルにも増して一段と「走り」のイメージを強く押し出した。

その戦略はCMからも見てとれる。

KP61型スターレットは、発売に先駆け、TTE(トヨタ・チーム・ヨーロッパ、現在のTMGの前身)の創設者でありトップラリードライバーでもあった故オベ・アンダーソンによる様々な走行トライアルを実施、その記録をシリーズでCM化した。

まず、速度無制限のアウトバーンを中心としたヨーロッパの高速道路での連続高速トライアルで高速性能をアピール。その時の平均速度を当てさせるというクイズイベントも同時に展開した。

次に、走りの聖地・ニュルブルクリンクを使用してのエコラントライアル。ADAC(ドイツ自動車連盟)立ち合いの基、世界一過酷なサーキットをガソリン満タンで何キロ走れるかというトライアルを実施。満タン40ℓで実に1468.49kmを走破するという驚異的な記録を叩き出した。

そして、ツール・ド・コルスの舞台コルシカ島のダートコースでの高速ダート耐久トライアル。ノーマル状態のKP61型スターレットをラリードライバーであるオベ・アンダーソンが激しく攻め込み、ド派手なドリフトを披露。ラリーの神様をして「This car was born to run !!」と言わせるほどのポテンシャルを発揮した。

KP61型スターレットは、1982年には燃料供給システムの見直しが行われ、それまでのシングルキャブからEFI(電子式燃料噴射装置)に変更された。

その際、EFIの優秀性をアピールするために行われたのが、ノルウェイにある通称「悪魔の梯子段」と呼ばれるワインディングロードでのヒルクライム。

オベ・アンダーソンのアグレッシブな走りを見ていると、KP61スターレットが僅か1300ccのクルマとは思えない。やはりクルマは運ちゃん次第なのだと改めて思う。

余談だが、生前のオベ・アンダーソンに何度かインタビューした事があるが、「ずばり、好きなクルマは?」との質問に対し、即答で「カローラとスターレット」と答えのが思い出深い。













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