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2012年6月18日月曜日

幻の名盤 " THE RALLY " がCDで復活!



ほんとにこれ、聴きたかった!! そう思われるご同輩は多いのではなかろうか?

幻の名盤 " THE RALLY "  が堂々の復活である。

しかも、オリジナル音源をベースに最新のリマスタリング技術を駆使してシリーズ4枚すべてがCD化され、4枚組のCD Boxとして限定500セットが販売される運びとなった。

THE RALLYシリーズは、ラリーフォトグラファーの重鎮、故二村 保(ふたむら たもつ)巨匠がカメラを録音レコーダーに換えて制作した 「音で聞くWRC」である。

1980年~1982年にかけて徳間音楽工業株式会社(現:株式会社徳間ジャパンコミュニケーションズ)から、THE RALLY、THE RALLYⅡ、RALLY SPECIAL、RALLY TURBO SPECIALの順でリリースされた。

西ドイツ(当時)のBASFの技術協力を得て、現場に最高の機材を持ち込んでステレオ収録されたこの作品は、最もエキサイティングだった頃のWRCの臨場感と迫力をリアルに伝える時代の記録だ。

当時はGr.4からGr.Bへの過渡期。まさに群雄割拠、下剋上の嵐の中、世界中の自動車メーカーがWRCという檜舞台で鎬を削っていた戦国時代である。

ヘッドホンをかけCDを再生すればランチャ・ストラトス、フィアット131アバルト、ポルシェ911、タルボ・サンビーム・ロータス、三菱A63Aランサー、日産160Jブルーバード、トヨタセリカ、アウディ・クアトロ、メルセデスベンツ450SC、現在では博物館に展示されているような名車達が、猛々しいエンジンの咆哮とともに左から右へ、そして後方から前方へと駆け抜けてゆく。容赦の無い全開! メーカーの維新と、ドライバーの闘争心が激しく火花を散らす様が、大パノラマを観るかの如く脳裏に浮かんでくる。

そこには、激しい戦場を物語るように、タイヤのスキール音、灼熱色に染まるブレキーローターに圧着されるブレキーパッドの擦過音、軋むボディの悲鳴までもがリアルに収録されている。

家庭用ビデオレコーダーがまだ普及していなかった1980年代初頭、ラリーファン達はこのレコードと、専門誌のグラビア写真でWRCの世界へ思いを馳せていたのである。かくいう自分もその一人、それが高じてヤクザな雑誌編集者になりました(笑)。

今回、このCDは4枚一組のBOXで販売される。

当時のレコードには二村氏が撮影した写真で構成されたスペシャル写真集が同梱されていたが、今回のCD Boxには4冊の写真集を一冊にまとめた、66ページの超スペシャル写真集が付く。

価格は17,000円(税・送料込)。もう二度と聞けない名車の全開音を堪能する対価としては安過ぎるくらいだ。

限定数は500セットである。

手に入れて、ぜひとも時代の鼓動、熱いパッションに酔いしれてほしい。

発売:株式会社徳間ジャパンコミュニケーションズ 販売元:株式会社テクニチューン

株式会社テクニチューン