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2012年6月4日月曜日

エンジンチューニングの基礎知識 「フライホイールの軽量化」


フライホイールの軽量化はエンジンのレスポンス向上に大きく貢献する。

フライホイールとは " はずみ車 " のことで、エンジンのクランク軸後端に取り付けられた金属製の円盤の名称である。

フライホイールはエンジンの始動時に極めて重要な役割を担うパーツである。

セルモーターにより回転し始めたクランクシャフトは、その後端に取り付けられたフライホイールの重量慣性によるピストンを上下させる。

さらに、低回転状態となるアイドリング時にもその重量慣性は利用されている。

そのため、フライホイールにはある程度の重さが必要となる。

しかし、その重さは一旦エンジンが始動してしまえば必要がなくなり、今度は逆にその重さが災いして高回転時のエンジンレスポンスを悪化させてしまう。

そこで軽量化というチューニングが有効になってくる。

フライホイールを軽量化する際に最も一般的に行われるのがノーマルフライホイールの肉抜きである。

この方法はノーマルパーツを加工するだけなので簡単且つ安価な方法と言える。

ただし、肉抜きによりノーマルフライホイールの回転バランスは狂うので、加工後は必ずバランス取りをすることが肝要だ。

市販されている軽量フライホイールを使用するのは最も確かで安全な方法である。

商品化されているフライホイールは、そのほとんどが正確なバランス取りを済ませているので、そのまま組み付けることが可能だ。

フライホイールを極端に軽量化するとエンジンの始動性を悪化させ、アイドリングも不安定になる。

一般車の場合には、ノーマル比で40%程度の軽量化に留めるのが無難だろう。









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