リオハ、ラ・マンチャと並ぶスペインワインの一大産地がスペイン北部に位置するアラゴン州にあるカリニェーナ。
州の中でも最も古く、そして広大な面積を有する有名なワイン産地であるカリニェーナ地区は、1932年に原産地呼称(Denominación de origen)に認定され、サラゴサ県南部にはボデガス(ワイナリー)が集中している。
GRAN STATUS(グラン・ステータス)は、ボデガス・イグナシオ・マリンで生産されるDO等級の赤ワインで、使用されている葡萄種の割り合いは、グルナッチャ50%、テンプラリーリョ30%、土着の葡萄種であるカリニャン(カリニェーナ)20%となっており、一次発酵が終了後、オーク樽で3ヶ月ほど熟成されてからボトリングされる。
D.O. Calatayud(カラタユ)、D.O. Campo de Borja(カンポ・デ・ボルハ)、D.O. Carinena(カリニェーナ)、D.O. Somontano(ソモンターノ)といったアラゴン系の赤ワインは時として黒っぽく見えるほど色が濃く、アルコール度数も高めなのが特徴。
しかし、飲みなれると、洗練されていないその荒々しさが病みつきになる。
口に含むと骨太で力強いグルナッチャのテイストがダイレクトに感じられる。グルナッチャの味わいはそれほどヘビーなものでなく、意外にも軽やかさすら感じる。むしろ個性の強いテンプラリーリョのナツメグのような芳香と、カリニャンのメルローにも似た濃厚な味わいが重厚感を醸し出しているように感じられる。
個性が強い割には比較的口当たりもよく、飲みやすいワインに仕上げられているのがこのワインの特徴で、パエリアやトルテーリャ、それに鶏のチリンドロンなど、スペインの代表的な家庭料理とのマッチングも抜群だ。
飲み頃の温度は14度から15度前後で、冷蔵庫などであまり冷やしすぎてしまうと、せっかくの個性を半減させてしまうので要注意。
日本ではかなりリーズナブルな価格で買えるので、デイリーワインとしてぜひともお薦めしたい一本だ。
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