2013年3月14日木曜日
これからの季節は泡! 至高のスプマンテ " プロセッコ " で乾杯!
最近はめっきりと春らしくなり、気温も急上昇。昼間などちょいと歩くと汗ばむほどである(デブに冬なしww)。
桜の開花も近い今日この頃、そんな季節に飲みたくなるのが泡系のアルコール。でも定番のビールじゃちょっとな~、シャンパンはちょいと敷居が高いし・・・なんて悩んでいる方にお薦めしたいのがイタリアのスプマンテ(スパークリングワイン)の代表格とも言えるプロセッコ(Prosecco)である。
プロセッコとは、イタリアのヴェネト州で生産される葡萄品種プロセッコを使って醸造された白の発泡ワインで、通常はDOC(Denominazione di Origine Controllata/デノミナツィオーネ・ディ・オリージネ・コントロッラータ =原産地統制呼称)ワインである " プロセッコ・ディ・コネリアーノ(Prosecco di Conegliano)" のことをいう。
プロセッコはグレーがかった色のブドウで(グリーンや麦わら色の色調も現れる)、その起源は明らかではないが、トリエステ県のプロセッコ地域を由来とする説が有力である。
プロセッコと呼ばれる以前はグレラ(グレー(灰色)からきている)という名前で知られており、それがエウガネイ丘陵地帯にまで広がったとされている。
現在はコネリアーノ、ヴァルドッビアーデネのものが有名であり、この地域で一番よく栽培されている品種である。
因みに、コネリアーノはヴェネト州ヴェネツィアの北東50kmにある丘陵地の東の端のエリアに位置し、ヴァルドッビアデーネは西の端のエリアに位置している。
プロセッコは熟成が遅く、少し苦みのある後味が特徴で、切れ味鋭いドライなスパークリング・ワイン(スプマンテ)を作るには最適な品種である。
数あるプロセッコに中でも、価格、味のバランスがとれた一本としてお薦めしたいのが、
" カンティーナ・レジェ・プロセッコ・エクストラ・ドライ(CANTINE REGIE PROSECCO EXTRA DRY)" である。
カンティーナ・レジエ社は、プロセッコ・スプマンテの生みの親でありイタリアのスプマンテ・メーカーとして最も古い歴史を持つカルペネ・マルヴォルティ社の新しいプロジェクトとして誕生した。
その製法は、瓶内で二次発酵させるシャンパーニュ式のメトー・ド・トラディショナルではなく、密封されたステンレスタンク内で二次発酵を行うシャルマ方式。これはプロセッコ独特のフルーティーなアロマを残したいたがための選択である。
ソフト・プレスにより雑味のない果汁を搾り、それをステンレス・タンクで温度管理しながら厳選した酵母を用いてアルコール発酵(一次発酵)させる。出来上がったスティルワインを低温に保った状態でシュール・リー(澱を取り除かず熟成させる製法)し、特殊な酵母を加えてそのまま密閉されたタンク内で二次発酵させる。出来上がったスパークリング・ワインは、澱を取り除き、落ち着かせてから瓶詰めされる。
スッポーンと栓を抜き、セクシーなシャンパングラスにプロセッコを注ぐ。ワインの色は緑がかった輝く麦わら色。グラスの中でシャルマ方式で醸造されたとは思えぬほどキメの細かい気泡が踊り、リンゴや柑橘系のアロマをほのかに感じる。
口に含めば、フルーティーなアタックが心地よく、シュール・リー製法ならではのキレとコクを兼ね備えた芳醇な味わい口中で存分に楽しんだ後は、僅かな苦味を残しながらきめ細やかな気泡で喉から食道を刺激しながら胃の腑へと消えてゆく。
ああ、至福。
意外に思われるかも知れないが、プロセッコのつまみは、崎陽軒のシュウマイが凄まじく合うことも最後につけ加えておきたい(笑)。