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2013年3月17日日曜日

" WileyX SABER 300 " シューティンググラス




「芸能人は歯が命」、「スナイパー&シューターは目が命」(笑)。

というわけで、とりわけ目には気を使っている。

その昔、USやヨーロッパの銃器メーカーの取材で、テストシュートする機会が多かったため、シューテインググラスに関しては一家言持っている。

シューティンググラスとの付き合いは長く、その昔はレイバンのシューターシリーズの最高峰である " レイバン・デコット " を愛用していた。

レイバン・デコットは、射撃の際にクリアーな視界を保ち、シューターの眼を守ることを目的に、1948年、ドクターデコット(Dr. Bud Decot)により開発された。

フレームの形状は、銃を構え銃座を頬に当てたときレンズが邪魔にならないよう工夫され、シューターの目の保護を考え耐衝撃レンズを採用しているのが最大の特徴。

自分が愛用していたレイバン・デコットのレンズは#3。#3は、レイバンで最初に開発されたレンズで、可視光線透過率は29%だが、可視光線透過曲線が目の光に対する感受性曲線に近く自然で、インドアでもアウトドアでも、ナチュラルな視界が確保できるのが気に入っていた。

しかし、レイバン・デコットは、ハンティングやライフルによる精密射撃、それにアウトドアでのクレー射撃や拳銃射撃では問題ないが、より激しいコンバットシューティングやCQB(近接戦闘)においては、頑丈だが重い強化ガラス製レンズが災いし、さらに、フレーム強度も不足していたため、その後、より軽量で強く、そして顔に完璧にフィットするフルラップ形状の物に切り替えた。

そんなわけで現在では米軍を初め、FBI、DEA、BATといったアメリカの法執行機関でも正式採用されているWileyX(ワイリーX)社製のSABER 300を愛用している。


SABER 300は、シューティンググランスというよりは、アイウェア、アイプロテクターとして機能を最重視して開発されている。

このモデルは湾岸戦争の時にUS NAVY SEALsに支給されたものの改良版で、顔を覆うようなラップバック形状のレンズはポリカーボネート製で、ANSI 87.1-2003 HIGH IMPACTをクリアしている。

強度は鉄のおよそ10倍、7ヤードの至近距離から12番ゲージのショットガンで撃たれても、放たれた散弾はレンズを貫通することができない。


また、目の正面だけでなく、側面もカバーするラップバック形状により、射撃の際にマズル(銃口)から吹き出る高温の発射ガスや火薬カス、それに発射炎から目を守り、視界
保つことができるのも大きな特徴だ。

さらに、SABER 300はシューティンググランスの基本とも言える " True Colors " という点でも条件を満たしている。" True Colors " とは読んで字のごとく「本当の色」という意味。つまり、有害なUVAやUVBはカットするが、色の波長までは変えないレンズであるということ。色の識別は実戦においては極めて重要な事柄。故に " True Colors " であることはシューティンググラスを初め、バトルフィールドで使うすべてのコンバットゴーグルに求められる重要な基本性能の一つなのである。









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