1979年製作の「処刑遊戯」は、「最も危険な遊戯」、「殺人遊戯」、と続いた遊戯三部作の最終章であり、その完成度においてシリーズ最高傑作との誉れ高い作品である。
企画・黒澤満、監督・村川透、脚本・丸山昇一、撮影・仙元誠三、音楽・大野雄二、そして主演・松田優作、当時考え得る最高の俳優、スタッフが集結して創り上げた遊戯三部作は、日本映画では最もキャラクター設定難しいと言われる" プロの殺し屋 " を、松田優作という稀代の役者の個性により見事に具現化する事に成功した初めての作品と言えるだろう。
前作、前々作では、鳴海昌平のコミカル且つ人間的な描写が随所に散見されたが、「処刑遊戯」では、非情の世界に生きるクールで孤独でストイックなプロの殺し屋として、徹頭徹尾ハードボイルドなイメージが貫かれている。
劇中、鳴海を組織に引き入れるため接近したピアノ弾き・叶直子(りりぃ)がピアノバーで歌うこの曲は、遊戯三部作の音楽を手掛けた大野雄二が自らの楽曲をアレンジして詩をつけたもの。
夜一人、優作も愛飲したオールドクロウ(劇中にも出てくる)を飲みながら、ジャジーでアーバンで気怠いこの曲は聴いていると、劇中に登場する1979年当時の表参道、青山、渋谷といった街の風景と、アクアキュータムのトレンチコートをタイトに着こなした鳴海昌平(松田優作)の姿が脳裏に浮かび、胸に熱いものがこみ上げてくる。
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