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2012年9月11日火曜日

追憶のマクドナルド


マックは普通のハンバーガーが最も美味しい。

昭和46年(1971年)、銀座三越のマクドナルド第一号で生まれて初めて食べたハンバーガーの味は今でも鮮烈に憶えている。

アメリカのカトゥーン(アニメ)「ポパイ」に出てくる太っちょのウィンピーがいつも食べている憧れの食べ物、それがハンバーガーであった。

発売当時、ハンバーガーは80円、チーズバーガーは100円、そして夢のビックマックは200円と高額だった。

しかしこの時代、牛肉そのものが高級品であり、それがワンコイン(100円)以内で手軽に簡単に食べられるということは画期的な出来事であった。

それまでハンバーグと言えば ” マルシンハンバーグ ” と ” 石井のハンバーグ ” しか知らなかった多くの日本人にとって、そのアメリカンな肉質といい、しっとりとした粘りのあるバンズといい、まさに衝撃的な味覚革命だった。

ハンバーガーだけではない。ソフトクリームを溶かしたようなマックシェイクやマックフライポテト、そしてアツッアツのアップルペーストが入ったアップルバイなど、すべてが異世界、異次元の食べ物であった。

あれから41年、現在でも当時を思い返しながらハンバーガーをケチャップとピクルス抜きで注文し、肉の旨味とバンズとクラッシュドオニオンの歯ごたえを楽しんでいる。