かつての部下だった男のお話。
その男、あだ名は " ビースト " 。
四季を問わず、その巨体にアロハと革ジャンを羽織り、ハーレーのカフェレーサーで爆走していた野獣。
その伝説は枚挙に暇がないほど。
ある日の早朝、国会議事堂近くの三宅坂で大転倒して転がりながら893の幹部様が乗るメルセデスの横っ腹に体ごと激突!
人情に溢れる幹部様の粋な計らい(?)で、意識不明のままメルセデスで救急病院へ搬送(笑)。
ICUに一週間いて生死を彷徨い、一般病棟に移されて目覚めたのが事故から10日後だった。
意識が戻った時、まず目に入って来たのが微笑を浮かべた好々爺、そう命の恩人893の幹部様だった。
好々爺の幹部様は嬉しそうに目を細めるとこう言ったとか。
「大丈夫かいあんた? しかしまあ、ベンツよりも頑丈な人間は始めて見たわ! 気に入った。 ガハハハ」。
結局、深く感銘を受けた幹部様が入院費を支払い、さらにスクラップになってしまったバイク代までくれたとか。これ、本当の話(爆)。
そんな奴のカラオケの十八番はケニー・ロギンスのフット・ルース。