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2012年9月22日土曜日

マイバッハ・オッペンハイマー クルーテンブルネン アウスレーゼ 2011





今日はなぜか妙に、そして激しくドイツワインが飲みたくなり、いつもの某所へと足を向ける。 

ついている、ついていると5回呟きながら店に入り、いつものワイン棚を物色すると、お呪いが功を奏したのか、本当についていた(笑)。 

なんと、ドイツ国内の生産者と幅広いネットワークを持ち、自らも生産者としてリーズナブルで高品質なワインを提供しているネゴシアン(ワイン商)、マイバッハの " オッペンハイマー クルーテンブルネン アウスレーゼ 2011 "を破格中の破格780円(税込)でゲット! ラインヘッセン地方オッペンハイム産のアウスレーゼ(房選りワイン)がたったの780円(税込)である! これをついている言わずして、何をついていると言ったらよいのだろうか?

 ドイツワインの格付けは「Tafelwein(並級)」、Q.b.A(Qualitaswein Bestimmter Anbaugebiet=上質ワイン)、Pradikatswein(肩書付き上質ワイン)3つに大別される。 

最も下の等級である「Tafelwein(並級)」は、さらにEC加盟国内におけるブレンドワインであるECタ-フェルヴァインと、それぞれ指定栽培地域があるドイチャ-・タ-フェルヴァイン、ライトヴァンに分けられる。

Q.b.A(Qualitaswein Bestimmter Anbaugebiet=上質ワイン)は、13の指定栽培地域に限定された上級ワイン。 

そしてPradikatswein(肩書付き上質ワイン)は、このクラスで最も糖度が低く軽めではあるが、エレガントで繊細な味わいで、食中酒として最適なKabinett(カビネット)。遅摘みの葡萄で作られ、味、香りに奥行きがあり、風味と濃度が一段と高いSpatlese(シュペ-トレ-ゼ)。よく熟した房のみを選んで収穫したものを厳選し、シュペ-トレ-ゼより味、香りの奥行きが深く、甘口の比率が高いAuslese(アウスレ-ゼ)。過熟したブドウ、または貴腐化したブドウのみによる極甘口ワインで、驚くほど芳醇でコクのある味わいが楽しめるBeerenauslese(ベ-レンアウスレ-ゼ)。極端に収穫時期を遅らせ、厳寒日の訪れとともに凍りついたブドウを収穫し、そのままの状態でつくられたEiswein(アイスヴァイン)。貴腐菌の働きにより、干しブドウ状になった粒を丁寧に集めてつくられる最上級の極甘口ワインであり、世界最高のデザ-トワイン賞賛されTrockenbeerenauslese(トロッケンベ-レンアウスレ-ゼ)の6つの肩書きがある。

 本日のワインはPradikatswein(肩書付き上質ワイン)のAuslese(アウスレ-ゼ)である。 

ワイングラスを満たす黄金の雫を口に含むと、完熟葡萄ならではの芳醇な香りと濃厚な甘みを感じる。 

リースリングのみと思い込んでいたが、どうやら間違い。ミューラー・トゥルガウの香りを感じたので調べてみるとビンゴ! 

ミューラー・トゥルガウ、シルヴァーナ、リースリングの3種類の葡萄のブレンドであった。

 まだ鼻と舌は劣ってはいないな(自画自賛)。 ライトでソフトな飲み口だが、嫌な甘さは感じず、マスカット、蜂蜜のフレーバーが心地良い。 アフターでやや苦味が残るので、デザートワインとしてだけでなく、食中酒としても立派に主役を晴れるだけの風格はある。 

ラインヘッセンの遅摘み葡萄の房を厳選して丁寧に作られるAuslese(アウスレ-ゼ)、それを780円で飲める日本はなんて幸せな国なんだ(笑)