1979年にイタリアで開催された第7回ジロ・デ・イタリアの貴重な映像である。
冒頭、なんといきなりジル・ビルヌーブのインタビューが!! ジャックではない、そのオヤジのジルである。久しぶりに見るハンサムぶりに感激である。
それにしてもエントリー車両の豪華なこと! ド派手なGr.5・シルエットフォーミュラーマシンが全開で公道を駆け抜ける究極の公道レース、それがジロ・デ・イタリアなのだ。
その中でも一際異彩を放つのがランチャ・ストラトス。ド派手な空力パーツの装着と延長されたホイールベースにより、尖鋭的なオリジナルデザインを遥かに凌ぐ異界のマシンへと変貌と遂げている。
進化したのはボディフォルムだけではない。ラリー用の2.4ℓ V6エンジンのヘッドは3バルブ化され、クーゲルフィッシャー製フューエル・インジェクションとKKK製ターボで武装、その結果、最高出力530馬力までパワーアップされている。
Gr.4、Gr.5入り乱れての公道バトルを沿道で観戦できるイタリア人はなんと幸せな事か!
因みに、ジロ・デ・イタリアとは「イタリア風」という意味、いかにも納得である。