1984年のWRC（世界ラリー選手権）第一戦モンテカルロ・ラリー。
1973年のWRC制定以来、シリーズ初戦のイベントは「雪と氷」のラリー、伝統と格式を誇るモンテカルロ・ラリーと決まっていた。
Gr.4からGr.Bへの過渡期となった1983年シーズンの幕を閉じて間もなく、僅かなリエゾンの後、再びモンテカルロ・ラリーからその激戦の火蓋が切って落とされた。
台頭著しいアウディ・クワトロの勢いを止めるべく、FRマシン（日産240RSやフォード・エスコートRS、オペル・アスコナ400等）、ラリー専用のMRマシン（ランチャ・ラリー037、ルノー5ターボ）が敢然と立ち向かう。
1982年にクワトロでメイクスチャンピオンの座を手中に収めたアウディ・モトールシュポルトは、1983年にはハヌー・ミッコラ、ミシェル・ムートン、スティグ・ブロクビスの3台体制を敷き、Gr.4クワトロからGr.Bクワトロへ、さらにはスポーツ・クワトロへとその進化のスピードを加速させた。
さらに、1984年にはオペルでドライバーズタイトルを手中に収めたワルター・ロールがチームに参加。最強のドライバーラインナップを擁するアウディ・モトールシュポルトは、1984年、見事にメイクスとドライバーズのダブルタイトルを手中に収めた。
モンテカルロ・ラリーと言えばイタリアとフランスの国境を隔てるチェリニ峠のSS。
ヴァン・ショ（温めたワイン）で酔っぱらい興奮した両国のギャラリーが雪合戦を繰り広げるのもモンテカルロ・ラリーならではの風物詩。よっぱらった状態でそのままクルマで帰ってもPOLICEは見て見ぬふり（爆）。年に一度のお祭りに無粋な事は言わない。さすがは飲酒大国フランス・イタリア（笑）。
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