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2010年10月29日金曜日

アラン・ドロン&ダリダ  ' 甘い囁き '


いたいけな(?)中学2年生だった1973年、日本で大ヒットしていたのがこの曲「アラン・ドロン&ダリダ 甘い囁き」である。

フランスの人気女性歌手ダリダと、当代きっての色男アラン・ドロンが、アンニュイな旋律に載せて甘い言葉のやりとりを繰り広げる(と、いってもドロンが一方的に囁き、ダリダがそれをガン無視して男に対する失望感を歌い上げる、と言った方がより正確)この曲は、日本でも様々なカップルによりカバーバージョンが製作された。

細川俊之と中村晃子のバージョンと野沢那智と金井克子のバージョンが特に有名だが、個人的には、細川俊之の粘っこい独特の語り口調とクールで突き放すような歌い方との組み合わせが好きだ。

多感な中学生のリビドーを激しく刺激したこの曲は、自分にある天啓を与えた「そうだフランス語だ! フランス語で口説けば女にもてる!」。赤坂、否、あさはかである。

その時から、いたいけな中学生は真剣にNHKのラジオフランス語講座を聞き始め、高校に進学する頃には日常会話初級のレベルにまで上達していた。不純なモチベーションほど強いものはない!

しかし、なぜか大学の第二外国語はドイツ語(爆)。やはりニュルブルグリンクは強かった(なんのこっちゃ?)。

冗談はさておき、アラン・ドロンの甘い囁きは男性でも鳥肌が立つ。自分がもし女だったら、簡単に落されてしまうだろう。

しかし、ダリダは、「パローレ パローレ パローレ(言葉だけ、言葉だけ、言葉だけ)」とつれない。

「ガ~ラメン ボンボン エ ショコラ~」甘い言葉だけ。何とも痺れる大人の男女の駆け引き。

フランス語特有の言霊は、女性の心をダイレクトに刺激する。