2010年10月5日火曜日
西部警察 第104話 ' 栄光への爆破 '
西部警察 第104話 ' 栄光への爆破 ' の劇中、犯人の乗るS30型フェアレディZと大門刑事のマシンX(HGC211型後期2000ターボGT-E)が演じたカーチェイスは、日本のカースタント史上に残る伝説的名シーンである。
超絶のドライビングテクニックを持った犯人との熱いカーチェイスは、最後の川越えジャンプをクライマックスを迎える。
飛距離30メートルにも及ぶ大ジャンプに挑戦したのは、西部警察を初めとする数多くのアクションドラマでスタントを担当していた「マイクスタントチーム」のリーダー三石千尋。
劇中では、ジャンプに成功した犯人は対岸の大門を尻目に悠々と逃走するが、実際にはジャンプには成功したが着地に失敗、ドライバーの三石千尋は大怪我を負った。
短い助走距離での踏み切りは超高難度のテクニックだが、さすがはハリウッドにもその名を轟かせた神風スタントマン三石千尋、躊躇の無い踏み込みで一気に車速を乗せ、強めの仰角に設定されたジャンプ台を見事に踏み切った。
この第104話、リアルタイムで友人のバトル山本と観ていた。
当時、自分はいすゞPF60型ジェミニZZ R、そしてボンボンのバトル山本は2.8ℓ直列6気筒DOHCの5M-GEUと搭載するトヨタA60型セリカXX2800GTに乗っていた。
ドライビングテクニック発展途上の二人は、ブラウン管に映し出される迫力のカーチェイスと、そのシーンの所々にインサートされるヒール&トーを初めとするドライビングテクニックのインサートを食い入るように見つめていた(笑)。
クルマやドラテクに興味がない男など存在しなかったあの頃。年頃の男はみんな西部警察に夢中だった。
70年後半から80年代初頭、男らしいものがカッコよく、女性もそれに憧れた。単純明快で純粋な時代。
クルマに興味がない若者が大多数を占める現代日本には、男の熱き思いなど到底理解できない無粋でつまらない輩が国中に溢れている。