HALOとは「High Altitude Low Opening」の略称で「ヘーロー」と読む。日本語では「高高度降下低高度傘開」と呼ばれているパラシュート降下による潜入テクニックである。
高度およそ30,000フィート(約9,000m)を航行する航空機から降下し、そのままほぼ垂直にフリーフォールを続け、低高度(約300m~200m)でパラシュートを開く。
HALOは主として、特殊部隊が敵地に極秘潜入する際に用いられる戦術で、発見や目撃といったリスクを減少させるため、高高度からの降下し、地上すれすれの限界高度で傘開する危険な潜入テクニックだ。
HALOを行うには酸素供給システムや防寒システムが必要であり、降下する隊員にも高度な降下技術が要求される。
新月の夜、高度10,000mを飛行するC130Eコンバットタロンのランプに立ち、ばっくりと口を開けた漆黒の闇の中へのその身を躍らせ、9,000m以上もの高低差を一気にフリーフォールする時の気分はいかなるものか?
粛々と淡々と、奢ることなく激する事なく、己に与えられたミッションをこなす。スーパープロフェッショナルの世界である。