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2011年6月24日金曜日

RED LINE GEAR OIL MTL レッドライン ギヤオイル MTL Part.2

知り合いの社長さんからテストを依頼された謎のオイル「RED LINE」。

テスト車両の昭和63年E38A型ギャランVR-4 RS用として一台分(エンジン用、ミッション用、デフ用の3種類)が提供されたが、一気にすべて交換してしまうと単体での評価が困難になるため、各部用オイルを段階的に交換する事にした。

正直、得体の知れないオイル(当時はほとんど無名に近かった)を入れるため、壊れても良い部分からやろう(笑)という話になり、遅かれ早かれオーバーホールを予定していたミッションオイルからテストする事となった。

VR-4のギヤボックスはトランスミッションとデイファレンシャルは一体となったトランスアクスル式で、ギヤオイルはトランスミッションの潤滑・保護とディファレンシャルの潤滑・保護を兼務する性能を備えた物が必要となる。

送られてきたRED LINE社製のオイルの中でミッション用は「RED LINE GEAR OIL MTL GL4」というもの、クオートボトルに貼られたラベルの英文を読むと「FR車のトランスミッションまたはFF車のトランスアクスル用。柔らかいオイルを指定する車両向き、シンクロナイザーに特に優しいオイル・・・・・」とのこと。APIの粘度は70W80だった。

「ハイパワーなVR-4に使って大丈夫かいな??」と思いつつ「どうせ壊れたら編集部の経費でオーバーホールができるし・・・・」と邪(よこしま)な考えも含みつつww、えいやっの気合で交換に踏み切った(笑)。

交換後およそ2週間が過ぎた頃、我が愛車に異変が起こった。

交換後もシフトチェンジの度に発生する異音とシフトフィールの渋さは続いていた。しかし、交換後一週間ほど経過すると心なしかシフトチェンジがスムースになった(ギヤが入りやすくなった)ような気がしてきた。

「いや~、そんな馬鹿な! 新油に交換したんだから当然だ。そのうち元の状態に戻るさ。。」と平静を保ってはいたものの、もしかするとかなり改善されるかも!!、という淡い期待を持ち始めた自分がいた(爆)。

そして、交換後およそ2週間が経過した某日。その日は筑波山麓にあるジムカーナ場「茨城中央サーキット(ICC)」で企画もの取材があった。

その帰路の常磐道での出来事。

「桜土浦」料金所でチケットを受け取り、本線に合流すべくローで全力加速、4G63型エンジンは一気に吹け上がりすぐさまセカンドへシフトアップ。ここで異音と嫌な手応えが、うん? うん??? 手応えが、うん???? しない! 異音も嫌な手ごたえもしない! え~!! しないよ~!!!

ローで6500rpmまでひっぱりセカンドへシフトアップすると、これまでのトラブルが嘘のようにスルリと入ったのである!

セカンドで引っ張りサードへ、もちろんスムーズ。気がつくといい感じのスピード(笑)。皆さん法定速度は守りましょうねww。

「いや、これは偶然だ、ありあえない」と否定しながらも、心は期待感で溢れんばかり。あっという間に柏を過ぎて料金所に到着。

料金を支払い、再び全力加速、ロー、セコ、しない! 音がしない! スムーズに入る! わ~い! 万歳!! その時、始めて実感した。治った。この日を境にミッショントラブルは劇的に改善されたされた。

もちろん、この一件後はRED LINE GEAR OIL MTLを「自腹」を割いて継続使用した事は言うまでもない。

その後、我が愛車E38A型ギャランVR-4 RSは日常の足、ダートラ、ラリー、パーツテストなど、まさに酷使に継ぐ酷使の連続だったが、一度もトランスミッションのオーバーホールをする事なく編集部の後輩に有償譲渡(要は売却ね)された。

RED LINE GEAR OIL MTL 恐るべきギヤオイルである。









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