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2011年6月5日日曜日

日活唯一の怪獣映画「大巨獣ガッパ」


かの日活が製作した唯一無二の怪獣映画、それが1967年(昭和42年)公開の「大巨獣ガッパ」である。

小学校2年生の時、現在はイトーヨーカドーとなってしまった大井町日活でリアルタイムに鑑賞した。

これがまた、怪獣映画のくせに泣かせるストーリーなのよね~。

キャサリン諸島オベリスク島という南方の島( ' 南方の島 ' というのは当時の怪獣映画の定番ね)で発見された巨大な卵を発見した雑誌社の探検隊が、偶然見つけた洞窟の中で謎の巨大卵を発見した。その卵から伝説の怪獣ガッパの子供が孵化した!

世紀に大発見に喜ぶ雑誌社の探検隊は、祟りを恐れる島の住民の反対を押し切り、子ガッパを日本に連れ帰る。

それを知った親ガッパが怒り、子ガッパ奪還のために日本に飛来し、破壊の限りを尽くすとという、ある意味単純な話。

だが、しかし、この怪獣親子の愛が素晴らしい。怪獣映画なのに何故かジーンと来るのである。

親子の愛は怪獣映も人間も同じ。

まだ飛べない子ガッパに親ガッパが飛び方を教え、最後には朝日の中、生れ故郷のオベリスク島に帰って行くという羽田空港のラストシーンでは、思わずウルウルしてしまったことを今でも憶えている。

OPとEDで流れる、怪獣映画らしからぬエレキびんびんでパンチの効いたテーマ曲を歌うのは、当時絶大な人気を誇った美樹克彦である。山本陽子さんも当時はお美しい~(失礼)。