その躍動感は眠っていた太古のルジアを呼びさます。
ギニア出身のアーチスト、モリ・カンテである。ギニアと言えばオスマン・サンコン。
その独特の声門閉鎖音を持つ印象的なマンディンカ語と、ギニアの民族楽器「コラ」の力強い旋律を一度聴けば、まるで母親の胎内へと逆行したかのようなトリップ感に襲われる事うけあい。もうその魅力からは逃れられない。
「yeke yeke(イェケ イェケ)」は、バブル全盛期の1989年頃、全世界で大ヒットとなったモリ・カンテの代表的なナンバー。
超アップテンポなリズムラインと魂を震わすビートに乗せた摩訶不思議なマンディンカ語の歌詞は、当時のイケイケのムードに絶妙にマッチしていた事を懐かしく思い出す。